コスパ抜群!個性派タンクレストイレ「アラウーノV」

タンクレストイレなのに、手洗い付きが選べて、価格も安く、有機ガラス系新素材でお手入れもラク、とメリットばかりのパナソニック「アラウーノV」。2012年2月に発売され、タンクレストイレの常識を覆した「アラウーノV」を、ユーザー目線で詳細に解説します。

1.アラウーノVのおすすめポイント

タンクレストイレの中では、アラウーノVの価格は圧倒的に安い!

タンクレストイレは高い!というイメージがあり、実際にそうなのですが、アラウーノVだけは圧倒的に価格が安いです。各社の代表的なタンクレストイレと、価格を比較してみましょう。

メーカー 商品名・グレード メーカー希望小売価格(税別)
TOTO ネオレストAH1 334,000円〜
LIXIL(INAX) サティスS6
(低水圧対応ブースター付)
317,000円〜
パナソニック 新型アラウーノ タイプ3 275,000円〜
パナソニック アラウーノV 専用トワレS3 174,000円〜

代表的なタンクレストイレと比べると、メーカー希望小売価格で10万円以上の差があります。しかも、比較に用いたアラウーノV専用トワレS3は、アラウーノVの最上位グレードなので、グレードを落とせば更に安くなります。

アラウーノVは、低水圧に対応!

タンクレストイレは水道直結式のため、低水圧に対応していないと、水圧の弱い場所(例.戸建の2階や、集合住宅の高層階など)に設置できない場合があります。アラウーノVは、必要最低水圧0.05MPa(流動時)と、低水圧対応のタンクレストイレなので、設置可能な範囲が広がります。

タンクレストイレの水圧については、『タンクレストイレは買いか!?メリット・デメリットを比較』をご覧ください。

アラウーノVの節水性、特に小洗浄がすごい!

アラウーノVは、大洗浄4.6L、小洗浄3.0Lの、節水型タンクレストイレです。大洗浄4.6Lというのもすごいのですが、特筆すべきは小洗浄の3.0Lです。TOTOトイレの最高峰「ネオレスト」の床排水モデルで、通常の小(3.3L)の他に、eco小(3.0L)というエコ洗浄機能がありますが、eco小の用途は、男子小用時や掃除などでトイレットペーパーを流さない場合のみとされています。アラウーノVは、普段使いの小で、3.0Lの超節水を実現していますので、節水能力の高さは、アラウーノVの最大の強みの一つといえます。

このアラウーノVの節水性は、「3Dツイスター水流」という洗浄方式と、「ターントラップ方式」という排水方式により実現されています。

3Dツイスター水流

3Dツイスター水流は、アラウーノV独自の洗浄方式です。便器ボウルの排水面(排水口)にななめの深い谷間があり、少ない水量で一気に流しきります。

便器は陶器製というのが一般的ですが、アラウーノVの便器は、有機ガラス系新素材という特殊な樹脂で作られています。パナソニックは明言していませんが、有機ガラス系新素材は、陶器よりも精密に設計・製造できるため、3Dツイスター水流のような特殊な形状の便器を実現できているのだと思われます。

ターントラップ方式

ターントラップ方式は、パナソニック独自の排水方式です。便器には、下水道のくさい臭いの逆流を防ぐ働きをする「排水トラップ」があります。通常は排水路が上を向いて水をためている状態で、洗浄の際に、ターントラップのモーターによって、排水路の向きを下に変えて、洗浄に使った水を排水します。陶器製便器は、排水路が上向きで固定されていますので、トイレ業界の中では、排水路の向きをモーターで変更するパナソニックのターントラップ方式は、常識破りの技術だと言えます。

ターントラップについては、『アラウーノのターントラップ方式の評判は!?』をご覧ください。

タンクレストイレなのに、好きな便座を付けられる!

アラウーノVは、専用トワレ、暖房便座などのアラウーノV専用便座以外にも、自分の好きな便座を付けられます。例えば、便座なしのアラウーノV本体と、他社ウォシュレットの組み合わせも可能です。

実際に、パナソニックのアラウーノV本体に、TOTOのウォシュレットアプリコットを付けて使っている方もいます。ちなみにその方は、アラウーノVの有機ガラス系新素材と、アプリコットのきれい除菌水が最強の組み合わせである、と言っていましたが、個人的には、撥水性の有機ガラス系新素材にきれい除菌水を吹きかけても、付着せず、はじかれてしまうので効果が薄れるのではないかと思っています(実際は分かりませんが)。

注意点として、アラウーノVの手洗いなしタイプに、専用トワレ以外の便座(暖房便座含む)を付ける場合、大小洗浄リモコン(CH300S)で便器を洗浄します。手洗い付きタイプの場合は、手洗いに洗浄ボタンが付いていますので、そのボタンで洗浄します。

2.アラウーノVのちょっと気になる所

有機ガラス系新素材は、水アカに強いが、お手入れには注意!

親水性の陶器と違って、アラウーノVに採用されている撥水性の有機ガラス系新素材は、汚れを含んだ水滴ごとはじくため、水アカが表面に固着しにくいと言われています。一方で、日々の掃除・お手入れには注意が必要です。取扱説明書でも、表面の傷や故障の原因になるため、ナイロンブラシや、酸性・アルカリ性洗剤の使用は禁止されています。取扱説明書を読んだ上で、パナソニックが推奨するPP製トイレブラシと中性洗剤(いずれも研磨剤はなし)を使うようにしてください。せっかくの有機ガラス系新素材も、傷がついてしまうと防汚効果が台無しになります。

有機ガラス系新素材については、『アラウーノの有機ガラス系新素材を評価してみた』をご覧ください。

業界初の手洗い付きタイプだが、実はタンクレストイレの良さを消している!?

アラウーノV手洗い付きタイプは、タンクレストイレとして、業界で唯一、トイレ本体に手洗いが付いています。タンクレストイレなのに手洗いが使える、しかも業界唯一というのは、一見すごそうですが、ここは冷静に見てみましょう。

フォルムを見てもタンクレストイレとは気づかれない

当たり前といえば当たり前ですが、手洗いの部分の高さがありますので、タンクレストイレの特徴的なすっきりとしたフォルムではありません。アラウーノVを知らないと、ぱっと見では、タンクレストイレとは分かりません。せっかくタンクレストイレを設置したのに、タンクレストイレと気づかれないのは少し悲しいです(実際に、リフォーム会社のベテラン営業さんの中に、アラウーノVがタンクレストイレということを知らないで、提案されている方がいました。。。)

手洗い部分の小物置きスペースは、便利な反面、ホコリが溜まることも

アラウーノV発売当初のパナソニックのプレスリリースでは、手洗い部分にタンクが無いため、スリムな形状になっており、小物置きのスペースも確保できた、と書いてあります。確かに観葉植物やちょっとした小物を置くとおしゃれですし、芳香剤も置けますが、そのスペースにホコリが溜まることを考えると、一長一短です。

手洗い付きのトイレを検討している場合は、有力な候補に!

一般的な手洗い付きのタンク式トイレを検討している場合は、アラウーノV手洗い付きタイプも有力な候補となります。タンクレスではありますが、本体に手洗いが付いていますので、使い勝手としてはタンク式トイレとさほど変わりません。タンク式トイレとの違いとしては、アラウーノVはタンクが無いので、手洗い部分がスリムで、前出寸法が730mmと若干コンパクトなことです。

TOTOのタンク式トイレ「ピュアレストQR」が760mm、LIXIL(INAX)のタンク式トイレ「アメージュZ便器」も760mmなので、アラウーノVの方が30mmほどコンパクトになります。そして、陶器ではなく、有機ガラス系新素材が採用されています。手洗い付きのトイレを検討する場合は、アラウーノVも候補に入れてみてはいかがでしょうか。

陶器と比べると、素材の質感が気になることも

アラウーノVは、有機ガラス系新素材という特殊な樹脂で作られています。樹脂というとプラスチックの質感をイメージされるかもしれませんが、水族館の水槽や航空機の窓にも使用される強い素材です。陶器と比較すると、やはり質感は若干劣りますが、私はそれほど気になりません。軽く、割れにくいという陶器にはないメリットも踏まえると、バランスのとれた良い素材だと個人的には思います。

アラウーノVの口コミや評判では、有機ガラス系新素材については賛否両論で、「陶器と変わらない質感」という意見もあれば、「やはりプラスチックに近い質感」という意見もあります。アラウーノVを検討される場合は、必ずパナソニックのショールームで実物を見て、触って、確かめてみることをオススメします。

リモコンのデザインが古い

アラウーノVの専用トワレは、袖リモコンの他に、付属の壁リモコンでも操作が可能です。タンクレストイレはデザイン性の高いリモコンが多いのですが、アラウーノVのリモコンはお世辞にもおしゃれとはいえず、古いデザインなのが残念です。ただ、機能がシンプルで、ボタンも大きくて押しやすいので、使いやすいというメリットもあります。

便器と便座のスキマが大きい

タンクレストイレは、スキマを極力なくすように、便座と便器を一体でデザインしている機種が多いのですが、アラウーノVは便座を選べるためか、便座と便器の間にスキマが空いています。便座の取り外しが簡単なため、スキマを拭きやすくする工夫はされていますが、少し気になる所です。

3.アラウーノVの仕様、スペック

タンク付き、タンクなしの2つのタイプから選べる

アラウーノVは、手洗いなしタイプ、手洗い付きタイプの2種類から選べます。タンクレストイレというと、手洗いがなくてすっきりとしたフォルムが特徴的で、アラウーノVでは手洗いなしタイプが似たようなフォルムです。手洗い付きタイプは、従来型のタンク式トイレと似たようなフォルムです。ちなみに、タンクレストイレで手洗い付きを選べるのは、アラウーノVだけです。

カラーはホワイトのみ

アラウーノVのカラーは、ホワイト(色品番:WS)の一色です。

グレードは4種類から選べる

アラウーノVのグレードは4種類です。便座の機能によって、グレードが異なります。数字が少ない方が上位グレードとなります(S3が最上位グレード)。

  専用トワレS3 専用トワレS4 専用トワレS5 暖房便座
暖房機能
共通機能  
オート脱臭    
便ふた・便座
リモコン開閉
     
便ふた自動開閉      
  リモコン
ひとセンサー
リモコン リモコン  

アラウーノVの対応排水芯

床排水

床排水120mm、200mm、305~445mmに対応しています。
床排水445mmを超える排水芯に対応していないため、昔の530mm、540mmなどの便器から交換する場合は、100mm程度前に出して設置する必要があります。

壁排水

壁排水120mmに対応しています。
壁排水155mmの場合は、設置ができません。

アラウーノVの本体寸法

アラウーノVの本体寸法は、次の通りです。

タイプ 本体寸法(幅×奥行×高さ)
手洗いなしタイプ 473mm×700mm×535mm
手洗い付きタイプ 473mm×700mm×1065mm

幅は、温水洗浄便座の袖リモコンを含んでいます。奥行は、本体の長さとなります(前出寸法ではありません)。他のタンクレストイレと比べると、温水洗浄便座に袖リモコンが付いているため、幅が広めです。また、手洗い付きタイプの場合、高さが1mを超えます。

停電時の対応

アラウーノVの停電時の対応については、『タンクレストイレのアラウーノは停電時でも使えるのか?』をご覧ください。

4.アラウーノVの実勢価格

アラウーノVのメーカー希望小売価格

アラウーノVの全グレードが、メーカー希望小売価格で10万円台です。タンクレストイレの中で圧倒的に価格が安いです。

アラウーノV手洗いなしタイプ

グレード 品番 希望小売価格(税別)
暖房便座 XCH3008WS 118,000円
専用トワレS5 XCH3005WS 154,000円
専用トワレS4 XCH3004WS 164,000円
専用トワレS3 XCH3003WS 174,000円

アラウーノV手洗い付きタイプ

グレード 品番 希望小売価格(税別)
暖房便座 XCH3008WST 124,000円
専用トワレS5 XCH3005WST 164,000円
専用トワレS4 XCH3004WST 174,000円
専用トワレS3 XCH3003WST 184,000円

アラウーノVの実勢価格

「アラウーノV 手洗いなし 専用トワレS5 リフォームタイプ」で、ネット通販各社の実勢価格(2015年7月時点)を調べてみました。品番:XCH3005RWS、メーカー希望小売価格:164,000円(税別)。

社名 商品販売価格 割引率
A社 70,185円 57%OFF
B社 78,611円 52%OFF
C社 82,000円 50%OFF
D社 90,200円 45%OFF
E社 90,683円 45%OFF

商品販売がメインのネット通販各社は総じて割引率が高く、工事まで対応してくれるリフォーム会社や水道工務店は割引率が低くなる傾向にあります。上記は、ネット通販各社の実勢価格となります。

5.アラウーノVの口コミ・評判

インターネットの掲示板では、アラウーノVに対する口コミ・評判はほとんどありません。アラウーノVで採用されている有機ガラス系新素材やターントラップについての口コミはいくつかありますが、内容を見る限り、実際のユーザー以外の方の書き込みが多いように思われます。

尚、ご参考になるかは分かりませんが、私の知人でアラウーノVユーザーが一人だけいますので、その人に使用感を聞いてみました。

  • 有機ガラス系新素材は、確かに汚れにくい。
  • 汚れが付いても、柔らかいブラシでさっとこすれば、簡単にとれる。
  • たわしや、硬いブラシでゴシゴシやるのはまずそう。表面が削れてしまう気がする。怖いので、やったことはない。
  • 寒い時期に使ってもひんやりしない。

やはりお手入れは、気をつけた方がよさそうです。ただ、タンクレストイレにしては価格が安く、コストパフォーマンスが高いので、アラウーノVはかなりおすすめとのことでした。

まとめ

他社のタンクレストイレとは一線を画す、個性的なアラウーノV。タンクレストイレの中では圧倒的に価格が安く、低水圧に対応し、超節水と、コストパフォーマンスに優れる機種です。ただ、陶器ではなく、有機ガラス系新素材を採用していますので、人によっては質感が物足りない、という方もいます。そのため、パナソニックのショールームで実機を目で見て、触れることをオススメいたします。便器と便座の間のスキマや、リモコンのデザインなども確認してみてください。

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