食洗機のカゴは、使い勝手を左右する

食洗機の使い勝手や、洗浄力を左右するのが「カゴ」。各メーカーも、いろいろと工夫しています。今回は、ビルトイン型食洗機を想定して、「カゴ」に焦点を当てて取り上げたいと思います。

※卓上型食洗機とビルトイン型食洗機って何が違うの?という方は、下記のページもご覧ください。

関連記事:『ビルトイン食洗機と卓上食洗機のどちらを選ぶ?

 食洗機のカゴの使い方

卓上型食洗機、ビルトイン型食洗機ともに、機種によって形状は違うのですが、上カゴと下カゴがあります(主に単身世帯をターゲットにしたプチ食洗を除く)。

このカゴに、食洗機で洗いたいコップ、茶碗、お皿、お鍋などをセットします。

上カゴ

食洗機の上カゴには、コップやグラス、小鉢などの小さな食器を「下向き」に置きます。

食洗機の洗浄ノズルから洗浄水を噴射して、コップや食器の内側に当てて汚れを落とすので、必ず下向きに置きましょう。

ちなみに最近の食洗機は、コップだけでなく、菜ばしやおたまなどの長いものも置けるように、上カゴがメッシュ(格子)になっているものが多いです。

昔の食洗機の上カゴは、コップ以外のものを置くことを想定していなかったのか、隙間が結構あって、菜ばしや、底の平たい醤油皿などを置くと、隙間から下に落ちてしまいます(機種によって多少違いますが)。

このような地味な工夫も、使い勝手の改善につながっていたりします。

注意点としては、購入しようとしている食洗機の上カゴに、自宅で使っているコップやグラスが入るのか、サイズを確かめておきましょう。ビールグラスや、ちょっと背の高いグラスだと、上カゴに入らないことも多いです。食洗機で洗いたいグラスの高さをはかって、販売店の担当に確認すればOKです。

下カゴ

食洗機の下カゴには、茶碗やどんぶり、大皿などを「食洗機の真ん中(内側)」に向けてセットします。

外側に向けてセットしてしまうと、食洗機の洗浄ノズルから噴射される洗浄水が汚れに当たりません。

平たい大皿の場合は、下カゴの長いピンに挟み込む(差し込む)感じでセットします。ちなみに、底が高かったり、円曲している大皿は、重ねてセットしにくいです。

茶碗やどんぶり、深皿は、下カゴの短いピンにひっかけるようにセットするのですが、これが結構難しかったりします。

慣れの問題もあるのですが、食洗機も機種によって、ピンの幅の間隔や長さ・形状が異なり、自宅で使っている食器の大きさ、形状も違うので、そもそも相性が悪い場合もあります。

ピンにひっかからない食器は、(ボウルや鍋を食洗機で洗う時と同じように)下向きに置いてしまうことが多いです。

食洗機の実機を置いている販売店が意外と少ないので、事前に試すことは難しいのですが、例えばキッチンメーカーのショールームに、ビルトイン食洗機が組み込まれたキッチンがあったりしますので、可能な方は、事前に実物を見て、食器のセットをイメージされると良いかと思います。

小物入れ

下カゴに小物を入れるためのカゴ(小物入れ)がありますが、ここには、箸やスプーン、フォーム、しゃもじなどを(縦に)入れます。

最新食洗機のカゴの特徴

各メーカーとも、食洗機の使い勝手が良くなるように、カゴの形状など工夫・改良を重ねています。

昔の食洗機と比べると、最新食洗機のカゴには、

  • 上カゴ・・・スライド・跳ね上げ・折りたたみなど、「下カゴへのアクセスを良くするための機能」が充実
  • 下カゴ・・・食器をひっかけるためのピンが短めで、セットする食器の種類や向きが分かるような目印(色やサイン)が充実

といった特徴・傾向が見られます。

パナソニックの食洗機

パナソニックの食洗機におけるカゴの特徴といえば、「ムービングラック」と「マルチピン」です。

上カゴを左右スライドできる「ムービングラック」

上カゴを横にスライドできる機能です。

下カゴに食器を入れるときに上カゴが邪魔になるので、上カゴを折りたたんだり跳ね上げたりできる機種が増えてきましたが、パナソニックの「ムービングラック」を搭載した機種では、上カゴを左右にスライドすることができます(跳ね上げもできます)。

この「ムービングラッグ」のいい所は、先に上カゴにコップや小鉢を置いてしまっても、後から下カゴに食器をセットしやすいという点です。

食洗機を使っていると、飲み物を飲んだ後、とりあえずコップを上カゴに置いたり、食事をした後に食器や調理器具を入れるときに、テーブルから片付けた順に入れたりと、「上カゴ」「下カゴ」の順番を意識せずに洗い物を食洗機に入れることがあります。

とくに上カゴにコップをいくつか置いた後に、下カゴに食器をセットしたいときなど、「上カゴは邪魔だけど、コップを取り出して上カゴを跳ね上げるのも面倒だし・・・」というようなこともあるので、左右にスライドできる「ムービングラック」はけっこう便利です。

他のメーカーの食洗機には、上カゴをスライドする機能はないので、この機能を使いたい場合はパナソニックの食洗機一択となります。

3方向の「マルチピン」

食器をセットしやすく、しっかりホールドさせるために、下カゴのピンが、上だけでなく3方向(上、右、左)に出ています。ひっかけるピンの数(場所)を増やすことで、いろいろな食器の寸法や形状に対応しようとする工夫がされています。

この「マルチピン」も、パナソニック独自の機能(形状)です。

ちなみに、下カゴのすべてが「マルチピン」という訳ではなく、「長めのピン」、「通常の短いピン(上方向のみ)」、「マルチピン(3方向)」があり、食器によって使い分ける必要があります。

昔の食洗機はピンが長めのものが多く、これに慣れた人が「(短い)マルチピン」を使うと、最初の頃は食器がセットしにくくて戸惑うことも多いようです。

たしかに、実際に試してみると、マルチピンにひっかからない食器があったりします。何度か試すとひっかかったりもするので、慣れの問題も大きいとは思いますが、平皿、四角い形状の食器、ボウルなどはひっかかりません。マルチピンにひっかからない食器・調理器具は、他のゾーン(長めのピンなど)にセットすることになります。

日頃よく使っている食器の形状との相性もありますので、可能であればパナソニックのショールームで、自宅の食器を持ち込んで試せるといいのですが、周囲の目もありますので、なかなか難しいですね。

ちなみに、パナソニックの公式動画で、食器のセットのコツについて紹介されています。

※「ムービングラック」「マルチピン」が搭載されている機種については、『パナソニック ビルトイン食洗機<特徴と選び方>』をご覧ください。

リンナイの食洗機

リンナイの食洗機におけるカゴの特徴といえば、「サークルラック」です。

円弧状の上カゴ「サークルラック」

上カゴが奥に配置されていて、円弧状をしています。この上カゴの形状は、リンナイ独自です。

コップを上カゴに置くだけなら、円弧状である必要はないように思うのですが、洗浄ノズルが回転しながらシャワーを噴射する、その動きに合わせた形状にすることで、端っこにあるコップも洗いやすくなる、という「洗浄力アップ」を目的としているようです。

最上位機種の「RSW-404LP」は、さらに「折りたたみサークルラック」といって、ラックを折りたためるので、下カゴにも食器が入れやすいです(先に上カゴにコップを置いてしまうと、折りたためませんが・・・)。

※サークルラックではなく、一般的な形状の上カゴを搭載した機種もあります。リンナイの食洗機については、『リンナイ ビルトイン食洗機<特徴と選び方>』をご覧ください。

三菱電機の食洗機

三菱電機の食洗機におけるカゴの特徴といえば、「カラーナビ食器かご」、「分割フラップかご」です。

食器のセット位置がわかる「カラーナビ食器かご」

食器の種類ごとにセット位置が色付けされているので、食器をセットする場所が分かりやすいです。

通常、カゴ(ピン)の色は全て白なのですが、慣れるまでは、どこに何をセットすればいいか分からないこともあります。

長年使っていても、たまに使わなくなったりすると、忘れてしまうこともあります。

ちょっとした工夫ですが、目安になるので、意外と便利だと思います。

 上かごを分割して跳ね上げできる「分割フラップかご」

三菱電機の食洗機には、パナソニックの「ムービングラック」のように、上かごを左右スライドできる機能はないのですが、「分割フラップかご」といって上カゴの半分だけを跳ね上げできる機能があります(※搭載されていない機種もあります)。

先に上カゴの半分にグラスを置いたとしても、残り半分を跳ね上げて、下カゴに食器をセットする、といった使い方ができます。

10年以上前の食洗機でも、上カゴをいっぺんに跳ね上げできる機種もあったりするのですが、跳ね上げるときは上カゴにグラスなどを置けないので、少し不便でした。その点、「分割フラップかご」のように半分跳ね上げできると、食器のセットも幾分かラクになります。

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