失敗しないトイレリフォーム|事前に知りたい基礎知識

10年、20年に一度のトイレリフォーム。費用も安くないので、絶対に失敗したくないものです。ここでは、商品の選び方から工事業者の探し方まで、ユーザーとして知っておきたいトイレリフォームに関する情報を掲載しております。

気になる情報については、リンクをクリックして各詳細ページをご覧ください。

1. トイレリフォームにかかる費用の相場を知る

トイレリフォームの費用は、安いと数万円以内、高いと50万、100万円かかることもあります。なぜ費用に違いが出るのか、まずは基本的な所を押さえておきましょう。

2. トイレリフォームの工事範囲を検討する

2-1. トイレ(便器・ウォシュレット)の交換

便器・ウォシュレットだけを交換するという、一番シンプルな工事です。通常の洋式トイレから洋式トイレへの交換であれば、業者によりますが、交換工事費も30,000〜40,000円程度で済むことがほとんどです。

2-2. トイレの床張替え

トイレを10年、20年使っていると、便器の設置跡やしみがクッションフロアやフローリングに残ってしまうことがあります。トイレの床の汚れや臭いが気になる場合は、トイレ交換と同時に床の張替え工事を行ってもよいかもしれません。

既存のトイレの床材がクッションフロア(ビニール系のシートで耐水性に優れる素材)の場合、同じくクッションフロアに張り替えるのが一般的です。張替えは1万円台の格安業者から、3,4万円する業者まであり、ピンきりといった感じです。

トイレの床材は、クッションフロア以外にも、フローリング、タイル、フロアタイル(Pタイル)、セラミックタイルなど様々ありますが、材料・工事費ともに高くなり、対応できる業者も少なくなることから、基本的にはクッションフロアを選ぶのが良いかと思います。

2-3. トイレの壁紙・クロスの張替え

トイレの床張替えを検討されている方は、壁紙の張替えも一緒に検討されると良いかと思います。トイレ交換後に壁紙だけを張り替えることもできますが、内装職人に床・壁紙ともに一緒に発注した方が、バラバラのタイミングでやるよりも結果として費用を安く抑えられます。

工事費は4〜5万円台の所が多いです。

「生のり付き壁紙」や「シール壁紙」といったDIY向けの壁紙もあるので、好みの壁紙を買ってDIYで張替え(上貼り)するのもありかなとも思います。

2-4. 手洗器の設置、交換

既にトイレに手洗器が設置されている場合は、シンプルに交換を検討する形になります。厄介なのが、「手洗器の新設」です。

よくあるケースが、便器とタンクのセット(組み合わせ便器)が設置されており、タンクの手洗いを使っていた方が、タンクレストイレに交換する場合です。タンクレストイレには手洗器が付いていないので、用を足した後は洗面所で手を洗うことになります。トイレと洗面所が隣接していればまだマシですが、離れている場合などは、「トイレ内に手洗器がほしい!」となります。

ただ、手洗器の新設は大掛かりな工事となります。手洗器の蛇口から水を出すための給水管、排水を流すための排水管を、新たに立ちあげなければならないからです。お金もかかりますし、工期も長くなります。それでもタンクレストイレと手洗器を付けたい、という方は、タンクレストイレの給水・排水を分岐させて専用の手洗器を設置できる「システムトイレ」を検討されてみてもよいかもしれません。こちらも通常のトイレと比べると工事費は高くなりますが、手洗器を新設するよりはマシだと思います。

2-5. キャビネットの設置、交換

トイレメーカーもキャビネットを出していますが、寸法さえ合えば、気に入ったキャビネットを別途購入して、後で自分で設置してもいいと思います。

2-6. トイレアクセサリーの設置、交換

意外と忘れがちなのが、紙巻器(トイレットペーパーホルダー)、タオル掛けなどのトイレアクセサリーです。特に床張替え、壁紙張替えで、全面的にトイレをリフォームする場合は、トイレアクセサリーを新しいものに替えることをオススメします。

よくリフォーム業者のホームページでトイレの施工事例がありますが、トイレも床・壁もピカピカなのに、古臭い紙巻器がポツンと残っているのを見ると、少し残念な気がします(後で施主が自分で交換するのかもしれませんが)。こちらもトイレメーカー品がありますが、自分で好きなアクセサリーを探してもいいと思います。

2-7.集合住宅でのトイレリフォーム

集合住宅であるマンション・団地におけるトイレリフォームは、一戸建てと違って、管理規約や構造上の制約などがあったりもします。

3. トイレリフォームにおける商品(トイレ・便器)選び

トイレリフォームを検討する時に、一番楽しくてワクワクするのが、商品選びです。せっかく高いお金を出すのですから、いいトイレ・便器を選びたいですよね。

「このトイレもいいな、あのトイレもいいな・・・」と悩んだり、迷ったりするかと思いますが、10年、20年に一度のトイレリフォーム。納得いくトイレが見つかるまで、トコトン悩みましょう。

3-1. トイレメーカーの特徴を知る

各メーカーとも商品ラインナップが豊富なので、デザイン・機能・素材・価格・・・と、いきなり商品を検討すると迷ってしまうこともあります。個別の商品を選ぶ前に、各トイレ(便器)メーカーの特徴を押さえておくと、その後の検討がラクになります。

3-2. トイレメーカーのホームページを見る

次に各メーカーのホームページをざっと見てみましょう。いきなり細かく見ると時間がかかってしまいますので、とりあえず、ざっと各メーカーの雰囲気をつかむくらいで良いかと思います。

そして、各メーカーのホームページから、トイレカタログの請求ができます。カタログには最新トイレラインナップの情報が満載しているので、タダですし、ぜひ請求しておきましょう。

TOTOトイレ(メーカー公式ホームページへ)

LIXILトイレ(メーカー公式ホームページへ)

パナソニックトイレ(メーカー公式ホームページへ)

3-3. カタログを読み込む

メーカーカタログが届いたら、読み込んでみましょう。カタログには仕上がりイメージの写真が盛りだくさんなので、リフォーム後をイメージしながら、楽しんで読むことができると思います。

ただ、メーカーのカタログにある写真は、あくまで「イメージ」です。実際にはここまできれいには仕上がらない可能性があることは理解しておきましょう。

3-4. 気になるトイレ(便器)をいくつかピックアップする

メーカーホームページとカタログで、最新トイレの商品ラインナップ・特徴・機能・価格などについての理解を深めた後で、気になる商品をいくつかピックアップしてみましょう。

「価格」「機能」「デザイン」など、人によって重視するポイントは異なりますが、あまり細かく考えずに「これがよさそうだな」と感覚で選んでしまってもよいかと思います。

3-5. メーカーショールームで実機を見る

実物を見ておくことは、非常に重要です。わざわざショールームに足を運ぶのは面倒かもしれませんが、カタログやネットの情報だけで判断して、何万〜数十万円もする商品を選ぶのはあまりオススメしません。

便器・タンクの素材感/質感や、お手入れのしやすさなど、実機を触り倒すことで、わかってくる所があります。特に、「座り心地」は、実物でないと絶対に分かりません。見た目は同じように見えても、よく見ると商品によって便座の形や深さに細かな違いがあり、座ってみて「あれ?」と違和感を感じることもあります。高い買い物ですし、毎日使うものなので、できればショールームで試し座りすることをおすすめします。

メーカーショールームに行く時は、事前予約してスタッフの案内をつけてもらうことをオススメします。事前予約しなくても商品を自由に見れますし、その方が気軽なのですが、メーカーショールームのスタッフは知識のある人が結構いたりします。自社のショールームで、自社の商品を説明できないとまずいので、各メーカーとも、ショールームスタッフの教育にはかなり力を入れています。

リフォーム屋の営業は売ってなんぼですから、得意な商品、利益の稼げる商品を勧めてきますが、メーカーショールームは商品の販売を行っていないので、売りつけられる心配がありません。安心して、納得いくまで質問してみてください。

3-6. メーカーの情報だけでは商品を選べないとき

当サイトにも、トイレ選びの参考となりそうな情報を掲載していますので、よろしければご参考になさってください。

タンクレストイレにするか迷っている方

新築、トイレリフォームのいずれでも人気がある「タンクレストイレ」。タンクが無いローシルエットのタンクレストイレは、見た目が非常にスマートで、いつものトイレの室内空間も広く見えます。掃除やお手入れも手軽です。一方で、タンクレストイレ特有のデメリットもあります。メリット、デメリットの両方を押さえた上で、検討しましょう。

節水型トイレにすると、どのくらい水道代が節約できるかを知りたい方

昔の便器は1回流すのに8~13Lくらいの水を使っていましたが、最新の節水型便器は4~6L。かなりの水を節約できます。トイレは毎日使うもの。1回あたりは少なくても、1年、5年、10年と積み重なると、節水型トイレによって節約できる水道料金もかなり期待ができます。

自宅に設置・交換できるトイレを調べたい方

トイレ(便器)にはいろいろな種類・形状・デザインのものがありますが、カタログやショールーム、ホームページなどを見ながら、気に入った商品を見つけたとしても、そのトイレを自宅に設置できないことがあります(新築ではなく、便器交換やリフォームの場合です)。自宅のトイレ室内にある排水管の位置によっては、希望するトイレ(便器)がその排水管の位置に対応していないため、設置・交換できないことがまれにあるのです。トイレの排水管がどこにあるのか、下記のページを参考に、確認してみましょう。

TOTOのトイレを検討されている方

TOTOのトイレ選びに参考となりそうな情報を掲載しています。

<TOTOトイレの機能について>

トイレ・便器を除菌!TOTOのきれい除菌水を徹底解説

TOTOの便器防汚技術「セフィオンテクト」の実力は?

<TOTO最新トイレについて>

至高のタンクレストイレ「TOTOネオレスト」

タンクレス風のTOTO GG、手洗いが使いやすいGG-800

進化を続けるタンク式トイレ「TOTO ピュアレストEX」

TOTOの普及型トイレ「ピュアレストQR」

LIXILのトイレを検討されている方

LIXIL(INAX)のトイレ選びに参考となりそうな情報を掲載しています。

優雅で上品なタンクレストイレ「サティスG」

スマートで個性的なタンクレストイレ「サティスS」

パナソニックのトイレを検討されている方

パナソニックのトイレ選びに参考となりそうな情報を掲載しています。

常識破りのタンクレストイレ「新型アラウーノ」

格安本格タンクレストイレ「アラウーノSⅡ」

コスパ抜群!個性派タンクレストイレ「アラウーノV」

3-7. ネットで実勢価格を調べる

メーカーのホームページ、カタログ、ショールームで、ある程度欲しい商品を絞り込んだら、ネットで実勢価格を調べてみましょう。

注意点としては、ネット通販店は商品販売のみで工事までやらない店舗が大半で、営業の人件費などのコストも不要なため、リフォーム店と比べると「販売価格が安い」傾向にあります。「ネットの会社がこんなに安いから、お宅も安くしろ!」などとリフォーム会社の営業に詰め寄ると、100%確実に面倒な客として認識されますので、注意が必要です。

メーカーとしても、高級品であるタンクレストイレを激安価格で売りたくはないので、量産型の組み合わせ便器では、割引率が大分違います。ここでは、商品別に、大体の金額感がつかめれば大丈夫です。

4. トイレリフォーム業者を選ぶ

へたな業者を選んでしまうと、せっかく高いお金を出したのに、トイレリフォームに失敗することもあります。業者選びがトイレリフォームの「肝」ですので、慎重に選びましょう。

4-1. 施主支給か、丸ごと業者に頼むか

知り合いに水まわりの職人さんがいれば、商品だけネットで購入して、工事をその人にお願いする手もあります。これを「施主支給(せしゅしきゅう)」といい、材料(商品)と工事を分離して発注することでコストを抑えます。工務店やリフォーム業者で工事だけを受けている所はほとんどない(売上も工事費だけですし、利益になりませんので)ので、知り合いの職人がいなければ、基本的には材工一式丸ごと業者に頼むしかないと思います。

トイレのDIYの手順を紹介している個人ブログなどもありますが、完全自己責任となりますし、普通に考えたら素人がトイレ工事を自分でやるのは無茶な気がしますので、極力プロにお願いした方がいいと思います。数万円の工事費をケチって、トイレ工事に失敗して階下漏水。下の階への補償で工事費以上にお金がかかった、なんてなったら、目も当てられません。

4-2. メーカー加盟店のトイレリフォーム業者

メーカー・商品が決まっている場合は、メーカーショールームで業者を紹介してもらうこともできます。TOTOは「TOTOリモデルクラブ」、LIXILは「LIXILリフォームショップ」、パナソニックは「リファインショップ」というメーカー加盟店です。

ただ、メーカー加盟店だから技術力が高い、サービスが良い、とは言い切れません。加盟料を払って、定期的にメーカーから会報が届いたり、研修に参加したりということはありますが、細かな工事までの指導や監督はメーカーは行いませんので、加盟店だからといってあまり過信しないようにしましょう。

4-3. 地元密着の工事業者

タウンページやiタウンページだと、地元密着の水道屋さんや設備業者、リフォーム会社を探せる場合があります。ホームセンターや家電量販店も、基本的には注文をとったら、地元の小さな工務店や職人を手配してくれます(その分利益が乗りますが)。

一番確実なのは、友人・知人で満足いくトイレリフォームを経験済みの方がいれば、その方に営業や職人さんを紹介してもらうことです。ネットがいくら普及しても、やはり紹介・口利きに勝るものはありません。

4-4. ネットのトイレリフォーム業者

最近多いのは、ネットで探すケースです。パソコンやスマホで検索すれば、いくつかの業者のホームページが出てきます。手軽に業者を見つけることができるので、ネットで検索する人が多いかと思います。

ネット店舗だからといって、一概にダメとも言えません。価格が安い所も多いですし、フリーダイヤルやメールで担当者と連絡が取りやすいといったメリットもあります。

インターネット業者は基本的に、商品の発注と地元工事業者の手配をしてくれます。そのため、事前の見積りや工事には、指定給水装置工事事業者としての登録をしている「地元の水回りの設備業者や職人さん」が来てくれることが多いです。

 

5. 見積もりをとり、業者を決め、契約する

5-1. 候補の業者を2〜3社に絞る

業者に見積もりを依頼すると、営業担当か職人さんが現地に来てくれます。トイレ室内の寸法や、排水位置、給水位置、床や壁の状態などを確認し、施主の要望もヒアリングしながら、見積もりをしてくれます。

ネット店舗の中には、施主がトイレの写真を撮影してメールやフォームで送り、その写真だけを見て見積もる業者もありますが、給水管の位置・排水管の位置確認や、トイレ室内の寸法計測、床・壁の状態などは写真で確認ができません。このように事前に現場を見ずに、工事当日、ぶっつけ本番で工事するような業者は、商品価格や工事費をうんと安くして価格勝負している所が多いですが、価格の安さだけにつられないように気をつけたいところです。

現地見積もりの場合は30分〜1時間程度、立会いが必要となります。このため、候補の業者を2〜3社に絞って、見積もりを依頼すると良いです。1社だと比較できず、良いのか悪いのかが判断できませんし、たくさんの業者に依頼すると、業者対応だけで疲れてしまいます。ここは重要なポイントです。2〜3社から見積もりをとって、ピンと来なければ、その時点でさらに1〜2社追加すればいいだけの話です。最初から多くの業者に手広く依頼しない方が、結果として効率的に検討することができます。

5-2. 見積もりをとり、比較し、契約する

候補の業者から見積もりをもらったら、比較してみましょう。分からない用語や言い回しがあったら、ネットで調べたり、業者の営業にきちんと確認しておくことをおすすめします。

業者によっては、「工事当日に追加料金が発生する場合がある」などと見積もりに記載されていることもあります。この場合は、どのような場合にいくらかかるのか、追加料金一覧表などの資料を提示するように契約前に依頼した方がよいです。追加料金の目安も一切説明せず、「実際に工事をしてみないと分からないし、それが当たり前」とごまかす業者は止めておいた方がよいです。

また、保証についてもこのタイミングで確認しておくとよいでしょう。特にマンション(2階以上)でのトイレリフォームの場合は、工事後に万が一水漏れが起きて、最悪階下漏水した場合に、業者が責任を持って対応してくれるのか、確認をしておいた方がよいです。

見積もり内容を比較した上で、最終的に業者を決め、契約します。

6. 工事当日に立ち会う

6-1. 工事の事前申請

特にマンション、団地などの集合住宅においては、大きな音が出る工事などの場合に、管理会社や管理組合に、事前申請を出さなければならない場合があります。書式や申請方法はマンションによってまちまちで、管理規約で決まっているので、事前に確認しておきましょう。

工事日の2〜3週間前には申請が必要という厳しいルールのマンションもあるようですので、業者と工事日を決める前に確認しておいた方がいいかもしれません。

6-2. 工事の立ち会い

工事の開始から終わりまで、現場で立ち会います。立ち会うといっても、職人さんの後ろで数時間もずっと見ている必要はなく、工事開始のタイミングでの説明や、工事完了後の仕上がりの確認、取扱説明書などの書類の受け取りなどを除けば、居間や部屋にいても問題ありません。職人さんも工事の一部始終をずっと見られていると気が散るでしょうから、その辺りの配慮も必要かと思います。あと、暑い夏には冷たい飲み物、寒い冬にはあたたかい飲み物をさりげなく出して上げるなどの心遣いがあってもいいかもしれません。

施主はお客様の立場ではありますが、職人さんと上下関係はなく、対等ですから、職人さんが「この人のためにがんばろう」と思ってもらえるような応対は大切だと思います。一方で、職人さんの態度や仕事に対する姿勢があまりにひどい場合は、営業にクレームを入れるなど、断固とした処置も必要です。工事が完了するまでは気を抜かずにいきましょう。

7. 生まれ変わったピカピカのトイレを使う

工事を終えて、真新しい便器とご対面です。曇り一つないピカピカのトイレを汚すのは忍びないですが、生理現象を催したら、早速使ってみましょう。トイレは眺めるものではなく、使い倒すものですね。

8. 定期的にトイレの掃除、お手入れをする

その後も、定期的にトイレをきれいに掃除するように心がけたいところです。せっかくの最新のトイレを設置しても、長期間掃除せずに放置しておくと、便器に尿石・黒ずみ・黄ばみがこびりついてしまうことも・・。便器の汚れ落としや予防については、以下のページも参考にしてみてください。

↓「尿石」が気になる方はこちら

どうやっても汚れが落ちそうにないので、自力でやるのをあきらめた方、トイレ掃除の専門業者にトイレクリーニングを依頼しようかと考えている方は、以下のページをご覧ください。トイレクリーニングの専門業者の選び方と、費用・料金の目安、標準的な作業内容について紹介しています。