スライドオープン食洗機とフロントオープン食洗機の違いについて

ビルトイン食洗機には、扉の開け方が異なる2種類のタイプがあります。この記事では、扉を引き出して開ける「スライドオープン」と、扉を前に下ろして開ける「フロントオープン」の違いについて紹介しています。

商品のラインナップ

スライドオープンは、扉を引き出して(スライドさせて)開けて、上から食器を入れるタイプです。国内メーカーではスライドオープン食洗機が一般的で、現行機種は、リンナイの1機種を除いて、すべてスライドオープンとなっています(※1)。

フロントオープンは、扉を前に下ろして開けて、前から食器を入れるタイプです。国内メーカーのフロントオープン食洗機は、リンナイの「RSW-F402」という機種のみとなっています(※1)。
以前は、ハーマンというメーカーが「FB4504Pシリーズ(FB4504PF、FB4504PMSF)というロングセラーの機種を出していましたが、残念ながらハーマンが食洗機から撤退してしまったため、今は入手できません。国内メーカーはリンナイの1機種しか選択肢がありませんが、海外メーカーの食洗機はフロントオープンが多く、Miele、ASKO、Bosch、AEGなどから出ています。

(※1)2017年1月12日時点

食器の入れやすさ

スライドオープン食洗機は、上から食器を入れるので、いちいち毎回かがまなくてもよい、というメリットがあります。運転・予約ボタンがある操作部も上側(操作部が前面に付いている機種と、上面に付いている機種がある)に付いているので、運転コースの選択もしやすいです。

一方で、上かごにコップや食器を入れてしまうと、上かごの直下にある下かごのスペースに食器を入れるのが、結構難しくなります。そのため、下カゴに先に入れるなど、食器を入れる順番を少しだけ工夫する必要があるときもあります。

なお、上位機種を中心に、例えばパナソニックの「ムービングラック」という上かごが左右にスライドする機能や、三菱電機の「分割フラップかご」という上かごが分割されていて片側ずつ上げられる機能など、便利な機能が搭載されている食洗機もあります。

フロントオープン食洗機は、前から食器を入れるので、下かごに食器を入れるときはかがむ姿勢になります。また、スライドオープンの場合は「食洗機を開ける(引き出す)」「下かごに食器を入れる」「上かごに食器を入れる」「食洗機を閉める」の4ステップでよいのですが、フロントオープンの場合、「食洗機を開ける(前に下ろす)」「上かごを引き出す」「上かごに食器を入れる」「上かごを戻す」「下かごを引き出す」「下かごに食器を入れる」「下かごを戻す」「食洗機を閉める(上に戻す)」と8ステップになります。

食洗機の扉(ドア)を前に倒して開いた後に、上かご、下かごを引き出して食器を入れる必要があります。下かごは、かがみながらかごを引き出したり仕舞うので、特に腰が悪い方などはスライドオープンの方が楽だと思います。

一方で、フロントオープンのいい点として、上かごは上かご、下かごは下かごで、別々に前に引き出して食器を入れられるので、スライドオープンのように食器の入れ方、順番を気にせず、自由に入れられるということがあります。上かごも全面に置けるため庫内を有効に使え、フライパンや鍋、ボールなどの調理器具も入れやすくなります。

庫内の容量

スライドオープン食洗機の標準的なサイズ(幅45cm、ミドルタイプ)は、庫内の容量が40L前後です。

家族が多かったり、使う食器が多かったり、食器だけでなく調理器具も一緒に食洗機で洗いたい、という場合は、パナソニックのディープタイプという深型の食洗機があります。庫内容量は約60Lで、標準的なサイズの食洗機よりも1.5倍ほど庫内容量が大きいタイプです。

システムキッチンが広く、キャビネットのスペースに余裕がある場合は、幅60cmタイプの食洗機を入れるという選択肢もあります。幅60cmタイプの食洗機はパナソニック、リンナイから出ていて、こちらも庫内容量は61~62Lと大容量です。

ただ、幅45cmの機種が主流となっており、メーカーの力もそちらに向いているので、同じ庫内容量60Lであれば、パナソニックの幅45cmディープタイプの方が、節水性・節電性・機能のいずれも優れていておすすめです。スライドオープン食洗機は、だいたい標準が40L、大容量が60Lとなります。

フロントオープン食洗機は、国内メーカーの現行機種がリンナイのRSW-F402(幅45cm)しかありませんが、この機種の庫内容量は約66Lです。海外製のフロントオープン食洗機は、幅60cmの超大型サイズなど、RSW-F402よりもさらに大容量の機種もあります。食器だけでなく、調理器具でもなんでもいっぺんに洗いたい、というような大容量重視の方は、フロントオープンを選択するのもよいかと思います。

詳しくは、『食洗機のサイズを選ぶときのポイント』をご覧ください。

節水・節電性能

商品ラインナップ数でも明らかではありますが、節水・節電性能を比較すると、各メーカーの開発の力の入れ具合が、幅45cmのスライドオープンに向いているのが、さらによく分かります。庫内容量が近い機種で比較してみます(※2)。

  スライドオープン(幅45cm) フロントオープン(幅45cm) スライドオープン(幅60cm) スライドオープン(幅60cm)
メーカー パナソニック リンナイ パナソニック リンナイ
品番 NP-45MD7S RSW-F402C-SV NP-P60V1PSPS RSW-601C-SV
定価(税抜) 199,000円 198,000円 179,000円 183,000円
庫内容量 60L 66L 62L 61L
1回あたり使用水量 9L 12L 15.5L 14L
1回あたり標準運転経費 26.7円 41円 38.3円 41.4円

(※2)表の数値は、メーカーカタログ値

メーカーカタログ値では、幅45cmのディープタイプ「NP-45MD7S」が、庫内容量がほぼ同じの幅45cmのフロントオープンや、幅60cmのスライドオープンよりも、1回あたりの標準運転経費が10円以上安くなります。毎日1回、10年間使用した場合、10円×365日×10年=36,500円も安くなる計算になります。

基本はスライドオープン

国内メーカーの商品ラインナップにおいて、フロントオープンが1機種しかない状況を見ても、基本的に、幅45cmのスライドオープンを選択するのが無難ではあります。

標準サイズの40L前後で問題がなければ、パナソニック・リンナイ・三菱電機の3メーカーから選べますし、リンナイのフロントオープンに匹敵する大容量タイプが必要な場合も、パナソニックのディープタイプのスライドオープン食洗機があります。

今フロントオープンタイプの食洗機を使っていて、慣れているから次もフロントオープンがいいという場合を除いて、価格面・性能面・機能面のいずれをみても、スライドオープンがよいのではないかと思います。

パナソニック ビルトイン食洗機の選び方はこちら >

リンナイ ビルトイン食洗機の選び方はこちら >

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