食洗機の1回あたり電気代と、節約(節電)のポイント

「食洗機を使いたいけど、電気代が高くならないか心配」、「食洗機を使っていて便利だけど、できれば電気代を節約したい」という方に向けて、食洗機の電気代や、節電のポイント・注意点などをご紹介しています。

実際に、食洗機を動かして、1回あたりの電気代を計測した結果も公開しておりますので、よろしければご覧ください。

食洗機の電気代の計算方法

前提として、電気代をどのように計算するか、ということですが

料金単価(1kWhあたりの電力量料金) × 電力使用量(kWh)

基本料金まで考えると計算がややこしいので、上のような式で、簡易的に計算することが多いです。

料金単価(1kWhあたりの電力量料金)

まず、料金単価ですが、契約している電力会社や、アンペアによって異なります。

例えば、「従量電灯B」の料金単価(1kWhあたり)を見てみます。

区分

東京電力

中部電力

関西電力

最初の120kWhまで(第1段階料金)

19円52銭

20円68銭

20円47銭

120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金)

26円00銭

25円08銭

24円75銭

上記超過(第3段階料金)

30円02銭

27円97銭

28円33銭

これでは、食洗機の電気代を計算するときに、どの料金単価を使えばよいかが分かりませんね。

そこで登場するのが、(公)全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「電力料金の目安単価」です。

電力料金目安単価:1kWhあたり27円(税込)

全国家庭電気製品公正取引協議会ホームページ

メーカーのカタログにも、「○○円の電気代が節約!」「1回あたりの運転経費は○○円」というような記述があったりしますが、電気代の計算にはこの「1kWhあたり27円」が使われています。

※以前は22円でしたが、2014年4月28日より新料金の27円に改定されました。

電力使用量(kWh)

次に、電力使用量(kWh)ですが、

消費電力(W)×時間(h)= 電力使用量(Wh) ÷ 1000 = 電力使用量(kWh)

で計算します。

ただし、各機種の消費電力(W)は、

洗浄モーター ○○W

ヒーター ○○W

というようにカタログに載っているのですが、洗浄モーターやヒーターの稼働時間(h)が分からないと、電力使用量(kWh)を求めることができません。

洗浄が○分、すすぎが○分、乾燥が○分で、それぞれの消費電力が○Wだから・・・と、細かく計算すれば、ざっくりと電力使用量(kWh)の目安を求めることもできますが、正直大変です。

国内の食洗機メーカーは3社(パナソニック、リンナイ、三菱電機)(※1)あるのですが、実は、そのうちパナソニックさんは、各機種の消費電力量(kWh)の目安をカタログに掲載しています。大変ありがたいです。

この値を使えば、細かく計算しなくても、誰でも「食洗機1回あたりの電気代」を知ることができます。

(※1)各メーカーについて詳しく知りたい方は、『食洗機メーカーの特徴、違いについて』をご覧ください。

パナソニック食洗機の1回あたり電気代

それでは実際に、卓上食洗機/ビルトイン食洗機のそれぞれについて、各機種の電気代(目安)を見ていきましょう。

電気代27円/kWh × 各機種の消費電力量(kWh) = 各機種の電気代

で計算します。

卓上食洗機

まず、キッチンカウンターの上に置く「卓上食洗機」です。

パナソニック 食器洗い乾燥機 総合カタログ 2017/春』に掲載されている最新機種の、標準コース1回あたり電気代(目安)を計算してみます。

レギュラータイプ

ファミリー世帯を想定した標準サイズの食洗機で、庫内容量は45L(NP-TR9)、40L(NP-TM9)です。

機種品番

消費電力量

1回あたり電気代(目安)

年間電気代(目安)

NP-TR9

約0.78kWh

約21.1円

約7,701円

NP-TM9

約0.80kWh

約21.6円

約7,884円

※電気代27円/kWh。年間電気代(目安)は、1日1回、365日使用した場合です。

パナソニックの卓上食洗機(レギュラータイプ)の場合、年間電気代の目安は、約7,700円~7,800円となりました。

コンパクトタイプ(プチ食洗)

単身世帯など、比較的食器の量が少ない世帯を想定した、コンパクトサイズの食洗機で、庫内容量は24Lです。

「プチ食洗」というブランド名でCMも出ているので、ご存知の方も多いかもしれません。

機種品番

消費電力量

1回あたり電気代(目安)

年間電気代(目安)

NP-TCR4

約0.60kWh

約16.2円

約5,913円

NP-TCM4

約0.60kWh

約16.2円

約5,913円

NP-TCB4

約0.56kWh

約15.1円

約5,511円

※電気代27円/kWh。年間電気代(目安)は、1日1回、365日使用した場合です。

パナソニックの卓上食洗機(プチ食洗)の場合、年間電気代の目安は、約5,500円~5,900円となりました。

ビルトイン食洗機の場合

次に、システムキッチンに組み込んで設置する「ビルトイン食洗機」です。

パナソニック ビルトイン食器洗い乾燥機 総合カタログA』に掲載されている最新機種の、標準コース1回あたり電気代(目安)を計算してみました。

大容量タイプ

「ディープ(深型)タイプ」、「ワイド幅60cm」と呼ばれる、庫内容量60L前後の大容量タイプです。

シリーズ

機種品番

消費電力量

1回あたり電気代(目安)

年間電気代(目安)

K7
M7

NP-45KD7W
NP-45MD7S
NP-45MD7W

約0.45kWh

約12.2円

約4,453円

(エコナビ運転時)

約0.40kWh

約10.8円

約3,942円

奥行60cm対応

NP-45MC6T

約0.45kWh

約12.2円

約4,453円

(エコナビ運転時)

約0.41kWh

約11.1円

約4,052円

V7

NP-45VD7S

約0.45kWh

約12.2円

約4,453円

(ライトエコ運転時)

約0.42kWh

約11.3円

約4,125円

R7

NP-45RD7S
NP-45RD7K

約0.54kWh 約14.6円 約5,329円

ワイド大容量

NP-P60V1PSPS
NP-P60V1PKPK
NP-P60V1WSPS

約0.60kWh 約16.2円 約5,913円

※電気代27円/kWh。年間電気代(目安)は、1日1回、365日使用した場合です。

パナソニックのビルトイン食洗機(大容量タイプ)の場合、年間電気代の目安は、約3,900円~5,900円となりました。

標準タイプ

「ミドルタイプ」と呼ばれる、庫内容量40L前後の標準タイプです。

シリーズ

機種品番

消費電力量

1回あたり電気代(目安)

年間電気代(目安)

K7
M7

NP-45KS7W
NP-45MS7S
NP-45MS7W

約0.37kWh

約10.0円

約3,650円

(エコナビ運転時)

約0.34kWh

約9.2円

約3,358円

V7

NP-45VS7S

約0.37kWh

約10.0円

約3,650円

(ライトエコ運転時)

約0.36kWh

約9.7円

約3,541円

R7

NP-45RS7S
NP-45RS7K

約0.43kWh 約11.6円 約4,234円

※電気代27円/kWh。年間電気代(目安)は、1日1回、365日使用した場合です。

パナソニックのビルトイン食洗機(標準タイプ)の場合、年間電気代の目安は、約3,300~4,200円となりました。

大容量タイプと比べると、容量の違いが、電気代の差に表れています。

年間電気代で比較してみると

これまでの計算結果を、表にまとめて比較してみます。

設置形態 タイプ 庫内容量 年間電気代(目安)
卓上食洗機 レギュラー 40L,45L 約7,700~7,800円
コンパクト
(プチ食洗)
24L 約5,500~5,900円
ビルトイン食洗機 大容量 60L前後 約3,900~5,900円
標準 40L前後 約3,300~4,200円

このように比較すると、卓上食洗機よりもビルトイン食洗機の方が電気代が安いことが分かります。

食洗機の電気代の節約方法と注意点

食洗機を毎日使うと、それが積み重なって、年間の電気代が意外と高くなってしまうこともあります。

ここでは、節電のポイントと注意点についてご紹介します。

節電コースを使う

パナソニックのビルトイン食洗機には、「節電コース」という運転コースが設定されています(幅60cmワイド大容量のNP-P60V1シリーズを除く)。

この節電コースを使うと、標準コースの約6割の電気代で済みます。

「標準」コースに比べ、電気代が約62%で運転できます。

NP-45MD7 取扱説明書より

さきほど計算した「NP-45MD7S」の年間電気代の目安は、「約4,453円」でしたので、毎回節電コースを使うと、

約4,453円 × 約62% = 約2,760円(▲1,693円)

と、電気代がかなり安くなります。

この「節電」コース、とても魅力的なのですが、以下の注意点があります。

  • 洗浄温度が「標準」コースよりも低い → 汚れが落ちにくくなる
  • 送風乾燥(温風乾燥ではない) → 時間がかかる

「食器の量や油汚れが少ない」ときを想定した運転コースなので、「標準」コースよりも汚れが落ちにくく、時間もかかります

とはいえ、電気代の節約ができるのは捨てがたいので、

  • 毎回、「節電」コースを使う
  • 汚れが落ちにくかったときの、食器の量と汚れ具合を覚えておいて、同じような量・汚れのときだけ「標準」コースを使う

という形で、まずは「節電」コースを試してみるのも手です。

乾燥時間を短く、または無しにする

食洗機は、「洗浄・すすぎ」よりも「温風乾燥」の方が電気代がかかります。

NP-45MD7を例に、定格消費電力を比較すると、

  • 洗浄モーター 75W(50Hzの場合)、100W(60Hzの場合)
  • ヒーター 600W

運転時間の目安(標準コース)を比較すると、

  • 洗浄・すすぎ → 57分(50Hzの場合)、52分(60Hzの場合)
  • 温風乾燥 → 40分

です。

電気代の計算方法の所でも触れましたが、「消費電力×時間=電気使用量」となるので、ヒーターを多用する「温風乾燥」に電気代がかかっていることが分かります。

このため、乾燥時間を短くしたり、「乾燥なし」で食洗機を使うと節電できる、とアドバイスしているホームページをよく見かけます。

確かにそのとおりなのですが、ここでも気をつけたいポイントがあります。詳しくは、『食洗機の乾燥機能』をご覧ください。

予約コースで深夜に動かす

電力会社と深夜電力の契約をしている方向けとなりますが、予約コースを使い、電気料金が安くなる深夜に食洗機を動かして電気代を節約する、という方法もあります。

予約コースを搭載した機種で、予約を設定すると、4時間後に自動運転開始します。

  • 19時・・・予約コースを選択
  • 23時・・・食洗機の運転開始

と、電力料金が安くなる深夜時間帯に食洗機を動かすことができます。

ただし、寝静まった深夜に動かすと、隣近所や階下の方との騒音トラブルにつながる可能性があります。

少量なら手洗い

これはすでに実践されている方も多いかと思いますが、毎回毎回、食洗機を使うのではなく、少量なら手洗いしてしまう、というものです。

朝食・昼食の分は洗い桶にためておいて、夕食後にまとめて食洗機で洗うという手もあります。

実際に食洗機を動かして、電気代を計測してみました

ここまで、食洗機の電気代と節電方法についてご紹介してきました。

さいごに、ワットモニターという電気代を計測する機器を使って、食洗機の電気代を計測してみましたので、その結果を公開いたします。

(計測結果の精度は不明ですので、あくまでご参考程度で・・)

計測方法

リーベックスの節電エコチェッカー(ET30D)というワットモニターを使って、食洗機の消費電力を測定しました。

ワットモニター(ET30D)を使って、ビルトイン食洗機の消費電力を測定しました

ET30Dは、消費電力(W)や積算使用電力量(kwh)を測定できる機械です。

測定対象の食洗機

今回電力量を測定した機種は、パナソニックの「NP-P45X1P1」という古いビルトイン型の食洗機です。仕様は次の通りです。

○仕様(NP-P45X1P1)
電源:AC100V
消費電力:100W(洗浄時)、110W(排水時)、800W(ヒーター)
※消費電力は50Hzの値

ワットモニターの取り付け

ビルトイン食洗機の電源と、食洗機用のコンセントの間に、ワットモニターを接続します。

食洗機の設置状況によっては、本体を取り外ししなくても接続できる場合もありますが、今回は食洗機本体を一旦取り外しし、ワットモニターを取り付けました。

取り外し方法については、関連記事『食洗機の取り外し方法』をご覧ください。

今回、このように接続しました。

ビルトイン食洗機の電源コンセントに、ワットモニター(ET30D)を接続します

食洗機をスタート

標準モードで食洗機を動かします。

電気代の測定に使用した食洗機は給水接続なので、給湯接続よりも電気代がかかります(その分ガス代はかかりません)。

給水接続の場合、水の状態から食洗機のヒーターで温めてお湯にし、洗浄・すすぎをするため、時間もかかります。給水接続のNP-P45X1P1を標準モードで動かすと、洗浄・すすぎ・乾燥で、1時間半くらいかかります。

スタートボタンを押してから、数分もたたないうちに、常時900W前後の数値に。洗浄のために食洗機本体に水を流し、食洗機に内蔵された電気ヒーターがその水を温めますが、その間、最大消費電力で電気を使っているようでした。

ビルトイン食洗機をスタートしてすぐ(洗浄時)に、900W前後を計測

測定結果

食洗機を動かした後に、ワットモニターで消費電力・電気代を確認した所、以下の数値でした。

計測時間:1時間33分
ビルトイン食洗機(NP-P45X1P1)の消費電力測定。標準コースで測定時間は1時間33分

積算使用電力:0.75kWh
ビルトイン食洗機(NP-P45X1P1)の消費電力測定。1回あたりの積算消費電力は0.75kwhという結果に。

「最新機種」と「10年以上前の古い食洗機」の電気代を比較

今回の測定結果から、ビルトイン型の食洗機を使ったときの電気代を計算します。

<パナソニック NP-P45X1PX(給水接続)の場合>
0.75kWh × 27円 = 1回あたりの電気代は、「約20.3円」

参考までに、最新の機種と比較してみます。

パナソニックのミドルタイプの食洗機 「NP-45MS7S」の電気代の目安は、さきほど計算したとおり「約10.0円」。

  10年以上前の機種 最新機種
品番 NP-P45X1PX NP-45MS7S
1回あたり電気代 約20.3円 約10.0円
年間電気代 約7,410円 約3,650円 (▲3,760円)

最新機種にすると1回あたりの電気代が半分、という結果になりました。

メーカーさんの開発努力の賜物とも言えますね。

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