トイレ掃除の天敵!便器にこびりつく尿石の落とし方と予防

便器にこびりついた尿石は、どれだけ擦っても中々落ちません。トイレ洗剤でも落ちない場合は、尿石を削り落とすなどの、荒療治が必要になります。尿石を落とせても、便器ボウル表面が傷ついて、新たな汚れが付着してしまうことも…。

トイレ掃除の天敵「尿石」の予防方法と、万が一こびりついた時の対応についてまとめました。

尿石とは何か?

尿石は、尿の”石”という名前からも、尿が固まって石のように硬くなった頑固な汚れ、というイメージがあります。歯ブラシで磨いても歯石が取れないのと同様に、ブラシで磨いても尿石は取れません。

尿路結石という言葉を聞いたことのある方もいるかと思います。尿路結石は、尿に含まれるカルシウムなどが結晶化し、尿路内で固まった結石です。結石で尿路が詰まると、尋常ではない痛みを感じます。

体内から出た人間の尿は、通常は、便器に排泄されます。体内でも固まる可能性がある尿が、便器内に残り、固まり、これが尿石となって、便器の汚れ・ニオイの原因となります。

大便器よりも小便器の方が尿石が発生しやすいと言われています。大便器は、使用した後に流す人が大多数です。一方、小便器は、自動洗浄タイプならまだマシですが、手動洗浄タイプの場合、押すのが面倒で、流さない人もいます。公園のトイレなどで、ものすごく汚れて臭う便器に遭遇することがありますが、これらの便器には尿石がこびりついていると考えて、ほぼ間違いはありません。

尿石の予防には、定期的な便器掃除

尿路結石の予防には、水分をこまめに、少し多めに取るのがよいと言われています。万が一尿路結石にかかった場合でも、医師から、こまめに水分を取るようにアドバイスされます。薬なども服用しながら、水分を多くとり、尿の量を増やして、結石が体内から自然排出されるように促します。

人間の体内と同様に、便器の尿石の予防にも、水は有効なのでしょうか?基本的には、水だけでは便器の尿石汚れは防げないと考えてよいでしょう。

というのも、大便器で用を足した後にきちんと水を流したとしても、掃除を怠ると、便器の水たまりやフチ周りなどに尿石がこびりついてきます。水だけでは完全に尿を流しきれないので、定期的に便器を掃除する必要がある、ということです。

TOTO、LIXIL(INAX)、パナソニック各社の最新トイレの取扱説明書を読むと、便器(内側)の掃除の頻度は、「日常」「ふだん」と、かなり曖昧な表現となっています。パナソニック アラウーノVの取扱説明書には「週1回の掃除」という記述があったので、少なくとも週1回、できれば2,3日に1回は軽くでも掃除をした方がいいように思います。汚れが目立った時に掃除する方も多いようですが、目に見えない汚れもしっかり取り除くためには、やはり定期的に、タイミングを決めて掃除することをオススメいたします。

便器にこびりついた尿石の除去方法

定期的に便器掃除をしようと思っても、ついつい忘れてしまい、いつの間にか、便器に尿石がこびりついてしまうこともあります。また、中古物件や賃貸物件に入居して、前の居住者がトイレ掃除を怠っていて便器の尿石汚れがすごい、ということもあります。一度便器にこびりついてしまった尿石は、どのようにしたら除去できるのでしょうか?

いくつかの方法があります。

酸性のトイレ洗剤&湿布法

酸性のトイレ洗剤を使います。尿石落としで有名なトイレ洗剤は、サンポールです。サンポールの成分の塩酸が尿石を化学分解し、落としていきます。

便器に貯まっている水を抜いた後に、便器ボウル表面にサンポールをかけます。ただし、便器のフチ裏や、便器ボウル内の平面でない箇所などは、サンポールをかけても垂れたり流れてしまうので、湿布法がよいようです。湿布法とは、汚れを落としたい所にまんべんなくトイレットペーパーを敷き、そこにサンポールをかけて染み込ませます。数分置いてから、トイレブラシでこすり落とします。

ちなみに、各トイレメーカーは、便器の掃除に酸性の洗剤を使うことは「NG」としています。特に樹脂製の「パナソニック アラウーノシリーズ」には酸性の洗剤は使用しない方がいいと思います。便座やウォシュレットも樹脂製なので同様です。樹脂は耐酸性がなく、素材自体を傷める可能性がありますので、ご注意ください。

耐水サンドペーパーで削る

酸性のトイレ洗剤&湿布法でも尿石が除去できない場合は、耐水サンドペーパーなどで、物理的に尿石を削ることになります。ただし、汚れを付きにくくするために平滑に仕上げられた便器ボウルの表面が、尿石と一緒に削れてしまう可能性が高いです。便器ボウル表面に傷ができると、そこに汚れが引っかかり、付着することになりますので、耐水サンドペーパーで自力で尿石を削るのは、最終手段にした方がいいと思います。

中には、スチールたわしやドライバーなどで、ガリガリ削り落とす人もいるようですが、これは絶対にオススメしません。目の細かい耐水サンドペーパーでも便器表面に細かな傷ができるのに、スチールたわしを使ったら、便器表面が粗い(大きな)傷だらけになり、せっかく平滑に仕上げられた便器が、汚れやすい便器に生まれ変わってしまいます。溝(傷)に入り込んだ汚れほど、落ちにくいものはありません。

TOTOの便器(セフィオンテクト加工)は約100万分の1mm単位、LIXIL・INAXの便器(ハイパーキラミック加工)は約1000分の1mm単位で、便器表面に凹凸が無いように作られています。尿石を削ることを優先し、便器表面を必要以上に削ってしまわないようにご注意ください。

尿石除去剤

専門業者が使う、尿石除去剤です。医薬用外劇物に指定されているものが多く、一般には入手できないのですが、成分配合などを変えて劇物に指定されていない尿石除去剤は、Amazonなどで簡単に購入できます。ただし、超強力ですので、使用の際にゴム手袋やゴーグル、マスクは不可欠ですし、それ以外にも取扱いには要注意です。

尿石除去剤を使うくらいであれば、専門業者に任せた方がよいと思います。

専門業者に依頼する

トイレの詰まり、配管洗浄などを得意とする水回りの専門業者、またはハウスクリーニングの業者が、尿石除去サービスを手がけている場合が多いです。中には、便器クリーニングの知識や経験が全くない業者もありますので、注意して見極める必要があります。

まとめ

便器に一度尿石がこびりつくと、いいことは何もありません。専門業者に頼むにも費用がかかり、自分で除去するにも強力(危険)な洗剤の取扱いに注意が必要です。最終的に尿石を除去できたとしても、その代償として便器ボウル面が傷つき、その傷に新たな汚れが引っかかり、付着していきます。

既に尿石がこびりついている便器は仕方がないにしても、新築などできれいな状態の便器を使っている場合は、少なくとも週1回、できれば2,3日に1回掃除をして、尿石を発生させないようにしましょう。

尚、トイレの汚れは尿石以外に、黒ずみ、黄ばみなどもあります。黒ずみについては『トイレ掃除の天敵!便器にこびりつく黒ずみの落とし方と予防』を、黄ばみについては『トイレ掃除の天敵!便器にこびりつく黄ばみの落とし方と予防』をご覧ください。



トイレ掃除専門業者の選び方と費用

長年使ったトイレの汚れは、なかなか自力では落ちないこともあります。掃除のプロに任せることも検討されてみてはいかがでしょうか。

以下のページでは、トイレクリーニングの専門業者の選び方と、費用・料金の目安、標準的な作業内容について紹介しています。

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