LIXIL(INAX)のハイパーキラミックはどう?

各トイレメーカーにとって、汚れにくい便器の開発は、永遠のテーマとも言えます。LIXIL(INAX)の最新便器には「ハイパーキラミック」という防汚技術が施されています。他社には無い抗菌機能を兼ね備えたハイパーキラミックの特徴をまとめてみました。

各トイレメーカーの便器素材&防汚技術

最新トイレ(便器)の防汚技術は、TOTOのセフィオンテクト、LIXIL(INAX)のハイパーキラミック&プロガード、パナソニックの有機ガラス系新素材と、各メーカーで異なります。どのメーカーも、自社の昔の便器と比べて、防汚技術は優れていて、汚れにくく、汚れも落ちやすいとアピールしています。そのため、「本当に汚れにくいのか?メリットばかりアピールしているが、デメリットはないのか?どのメーカーがよいのか?」といった疑問を持たれる方も多いかと思います。

TOTO、LIXIL(INAX)、パナソニックそれぞれ、便器の素材や防汚技術(表面処理技術)に違いがあります。

  TOTO LIXIL(INAX) パナソニック
便器の素材 陶器 陶器 有機ガラス系新素材
表面処理技術 セフィオンテクト ハイパーキラミック
プロガード

TOTO、LIXIL(INAX)の便器は、一般的にも馴染みのある「陶器製」です。業界の中では、パナソニックのトイレだけが、「有機ガラス系新素材」という特殊な樹脂で作られています。

LIXIL(INAX)の便器表面の防汚・抗菌技術は、「ハイパーキラミック」「プロガード」の二種類あります。尚、メーカーの公式情報では、それぞれの技術内容や効果の違いが少し分かりにくいのでご注意ください。

ハイパーキラミックは、陶器表面の硬度を高め、平滑にし、銀の力で抗菌する技術です。一方、プロガードは、水アカを防ぐ技術です。

このページでは、LIXIL(INAX)の「ハイパーキラミック」に焦点を当てて取り上げています。

ハイパーキラミックはキズに強い

ハイパーキラミックは、宝石にも用いられる高硬度のジルコンを釉薬の表面まで含め、衛生陶器を焼成することで、陶器表面の硬度を高めた状態で、ナノレベルの超表面平滑を実現しています。

LIXIL(INAX)によると、鉱物に対する硬さの尺度を示すモース硬度で比較すると、表面にジルコンの無い陶器のモース硬度は「5~6(ナイフでなんとかキズを付けられるか、刃が傷むレベル)」、ジルコンを含んだハイパーキラミック陶器のモース硬度は「7(こすり合わせるとガラスや鋼鉄、銅の方にキズが付くレベル)」ということで、かなりの硬度であると言えます。

ちなみに、TOTOのセフィオンテクトと、パナソニックの有機ガラス系新素材については、硬度に関するデータは公開されていません。また、有機ガラス系新素材は、柔らかいPP(ポリプロピレン)製のブラシのみOKで、ナイロンブラシでの便器の掃除は傷が付くためNGとされています。このことからも、便器表面の硬度については、ハイパーキラミックに歩があるのではないでしょうか。

陶器表面の平滑さは、ハイパーキラミックよりもTOTOセフィオンテクトが優位

LIXIL(INAX)によると、ハイパーキラミックはナノレベルの超表面平滑で、陶器表面がツルツルなので、汚れが引っかかりにくく、落ちやすいとされています。ハイパーキラミックの場合、陶器表面はμm(マイクロメートル:1000分の1mm)単位でほとんど凹凸の無い状態とのことです。

ちなみに、このμmという数値は、メーカーカタログには載っておらず、個別にLIXIL(INAX)に確認したものです。一方、TOTOのセフィオンテクトは、100万分の1mmのナノレベルで陶器表面をツルツルにします。セフィオンテクトと比較して、平滑さでは歩が悪いと判断して、カタログに掲載していないのかもしれません。尚、パナソニックの有機ガラス系新素材は、表面平滑に関するデータは公開されていません。

大腸菌やサルモネラ菌などの細菌の大きさは約1~5μm(1000~200分の1mm)、ノロウイルスなどのウイルスの大きさは約10nm~100nm(10万~1万分の1mm)と言われていますが、100万分の1mm単位で平滑であっても絶対に付着しないということではありません。セフィオンテクトもハイパーキラミックも、定期的に掃除をしないと黄ばみや黒ずみが発生しますので、過信は禁物です。

ハイパーキラミックは、抗菌の国際規格「ISO22196」に準拠

ハイパーキラミックは、釉薬の上に銀を吹き付けてから焼成することで、衛生陶器の表面を銀で抗菌しています。便器表面の抗菌作用は、現時点では、LIXIL(INAX)のハイパーキラミックしかありません。

ハイパーキラミックは、TOTOのセフィオンテクトのような特許技術ではありませんが、SIAAマークの登録がされています。SIAAマークは、抗菌製品技術競技会(SIAA)が制定した抗菌のシンボルマークで、抗菌性能試験方法の国際規格 ISO22196にもとづいて行われた試験結果などを踏まえ、抗菌性・安全性・適切な表示の3つの基準を満たした製品に表示されるマークです。

ハイパーキラミックは、日本で初めて、抗菌性能試験方法の国際規格「ISO22196」に準拠しています。抗菌という見えない世界の中で、国際規格に準拠しているという点は、ユーザーにとっての安心感、信頼感につながるのではないでしょうか。

ハイパーキラミックを搭載した主要トイレ一覧

ハイパーキラミックは、LIXIL(INAX)の最新トイレ(便器)に標準搭載されています。

【ハイパーキラミックを搭載した主要トイレ一覧】
アメージュZ便器
アメージュZ便器(フチレス)
アメージュZシャワートイレ
アメージュZシャワートイレ(フチレス)
アステオ
サティスEタイプ
サティスSタイプ
サティスGタイプ
リフォレ
レジオ
サティスSタイプカラーズ
アステオカラーズ
サティスSタイプ手洗カウンター/手洗器付
サティスEタイプ手洗カウンター/手洗器付
一般洋風便器(BL認定品)
洋風簡易水洗便器(トイレーナR)

まとめ

LIXIL(INAX)のハイパーキラミックは、衛生陶器の表面処理技術としては唯一、釉薬に含めた銀の力により便器表面に抗菌作用があり、抗菌の国際規格「ISO22196」にも準拠しています。また、宝石にも用いられるジルコンを釉薬の表面まで含めることで、ガラスや鋼鉄、銅よりも硬い硬度を実現しています。陶器表面の平滑さはμm(マイクロメートル:1000分の1mm)と、TOTOのセフィオンテクトのnm(ナノメートル:100万分の1mm)に負けてはいるものの、「抗菌」「硬度」「平滑さ」の総合力では、ハイパーキラミックに歩があるように思われます。

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