マンション・団地のトイレリフォームの検討ポイント

集合住宅であるマンション・団地におけるトイレリフォームは、一戸建てと違って、管理規約や構造上の制約などがあったりもします。便器を交換するときには給水・排水との接続/取り外し作業も発生しますので、作業ミスによる漏水などが不安という方もいるかもしれません。

ここでは、マンションや団地のトイレリフォームにおける注意点や検討におけるポイントを紹介しています。マンション・団地のトイレリフォームを検討されている方は、参考になさってみてください。

1. マンション・団地におけるトイレリフォームの注意点

1-1. トイレの排水方式が「床排水」「壁排水」のどちらなのか、確認しよう

トイレの排水タイプには、「床排水」と「壁排水」の2種類があります。一戸建てや、最近のマンションのトイレは「床排水」が標準となっています。

項目 床排水 壁排水
イメージ 床排水方式の便器 壁排水方式の便器
特徴 ・一戸建て、一般的なマンションに多いタイプです。
・排水管は便器の下にあり、目で確認することはできません
・公団住宅などに多いタイプです。
・便器の後ろから壁方向に向かって排水管が出ているのが見えます
商品ラインナップ ・「床排水200mm固定タイプ」と、「床排水可変(リモデル)タイプ」があります。 ・「壁排水120mmタイプ」と、「壁排水155mmタイプ」があります。

ただ、昔のマンションや団地、最近建てられたマンションでも一部は、建物の構造上、「壁排水」の排水方式が採用されていることがあります。

そのため、まず、自宅のトイレの排水方式が、「床排水」か「壁排水」かを確認しましょう。確認方法については、以下のページを参考にしてみてください。

1-2. タンクレストイレをマンションに設置するときは「水圧」に注意

洗練されたデザインが人気のタンクレストイレ。

tankless-toilet-satisg

洗練されたデザインが人気。LIXILのタンクレストイレ『サティス』(画像出典:LIXIL

せっかくトイレリフォームをするからには、タンクレストイレをぜったいに設置したい、という方もいるかと思います。マンションにタンクレストイレを設置する時は、低水圧対応(必要最低水圧:0.05MPa)を選ぶようにしましょう。また、低水圧対応であっても、業者に下見に来てもらった時に、問題がないか確認をしておくことをオススメします。

水圧測定器で昔ながらの便器・タンクの組み合わせ型トイレであれば、タンクに水を貯めておいて、一気に流すことができるのですが、”タンクレス”トイレは、文字通りタンクが無いので、マンションや団地の構造上、給水圧が足りない場所に設置すると、しっかりと水が流れないことがあったりします。

マンション・団地にタンクレストイレを設置する時は「水圧に気をつける」のが、業者の一般常識です。特に、古い建物で高層階だと水圧が低い可能性が高いので、タンクレストイレを設置したいといっても尻込みする業者も中にはいます。

普通の業者であれば、トイレの給水圧を図るための水圧測定器を持っています。怪しい場合は、事前下見のときに水圧を測定してくれるので安心です(持ち合わせがない場合は、バケツで簡易的に水圧をはかったりします)。

タンクレストイレについてもっと詳しく知りたい、という方は、以下のページをご覧ください。

1-3. トイレの室内寸法は狭いことが多い

トイレリフォームを検討すると、トイレの寸法は重要になります。「高いお金を払って新しいトイレを設置し、快適に使おうと思ったのに、今よりも狭くなって使い勝手が悪くなった…」となると、目も当てられません。

マンションや団地のトイレの特徴として、トイレの室内寸法が狭い傾向があります。おおよそ、「0.4坪タイプ」~「0.5坪タイプ」くらいです。

自宅のトイレの寸法を測ってみました。

トイレは商品ごとに、必要最小寸法が決められています。快適に使うためにも、万が一の故障の際のメンテナンスにも重要なことなので、トイレ室内の広さ(狭さ)に合ったトイレを選んだり、業者に提案してもらうようにしましょう。

1-4. マンション・団地の管理規約を確認しておく

トイレリフォームの際は、マンションや団地の管理規約を確認しておくようにしましょう。

規約の厳しいマンションや団地では、工事計画(スケジュール・作業項目・工事業者など)を事前に提出する必要があったり、工事内容の承認が必要な場合もあります。

管理規約を読んでもよく分からない時は、マンションの理事会や管理会社に相談しておくと良いかと思います。何も相談せずに、いきなり当日業者が来て工事が始まってから、他の部屋から苦情が来た、ということのないようにしましょう(トイレの脱着・設置の際には大きな音が出ますし、業者が台車で搬入・搬出する時に共用玄関・廊下・エレベータを傷つける可能性もゼロではありません)

1-5. 漏水事故が起きた時の保険がどうなるかを確認しておく

マンションや団地の場合、一つ気にしておきたいのは、トイレ工事で万が一作業ミスが原因で、漏水事故などが起きてしまった時の保険対応です。自分の家だけならまだしも、階下漏水してしまうと、下の部屋にも迷惑がかかることになります。大切なことですので、契約する前に業者に確認しておくことをオススメします。

保険以外にも、業者を選ぶときに注意したい点がいくつかあります。詳しくは以下のページをご覧ください。

2. マンション・団地におけるトイレリフォームの検討ポイント

2-1. トイレの床クッションフロアの張替えも検討してみよう

便器・タンクを交換しただけでも、もちろんリフォームした気分にはなるのですが、できれば床クッションフロアの張替えも検討してみましょう。

想像以上に、クッションフロアは汚れています。特に便器を取り外した時のフチ周りは、トイレの跡が茶色く残って汚れていたりするので、見た目や衛生面の観点からも張替えする方がオススメです。

こんな感じで、いろいろなデザイン・柄から選べるので、楽しいですよ。

▼ 木目調

トイレ床材|木目調のクッションフロアは、見た目はフローリングとあまり変わりません。

▼ 大理石・タイル調

トイレ床材|タイル・大理石・ストーン調のクッションフロアです。

クッションフロアの張替えについて詳しくは、以下のページをご覧ください。

2-2. トイレの壁紙を張り替えると、雰囲気まで変わる

合わせて壁紙を張り替えてみると、明るくなったり、きれいになったり、おしゃれになったり、トイレ空間が様変わりします。

トイレの壁紙(クロス)を交換すると、トイレ空間が様変わりします。

便器だけの交換と比べると費用は少しかかりますが、なかなか普段リフォームする機会のない場所なので、便器交換のタイミングで一緒に壁紙のリフォームをするのもおすすめです。

 2-3. 予算と相談しながら、理想のトイレリフォームを実現

「クッションフロアを張り替えた方がいい」「壁紙を変えると、新築同様のトイレになりますよ」と業者から提案されると、ワクワクしながらも、積み上がっていく見積りの金額に不安を覚えることも。

あらかじめ、どのくらいの予算でどのようなリフォームができるのか、イメージをつかんでおくと、効率的に検討を進めることができます。

トイレリフォームの費用相場|金額別にできること

まとめ

一戸建てと違って、集合住宅のトイレリフォームの場合は、注意・検討するポイントが少し増えます。マンション・団地のトイレリフォームを検討している方はぜひ、参考にしてみてください。

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以下のページでは、商品の選び方から工事業者の探し方まで、ユーザーとして知っておきたいトイレリフォームに関する情報を掲載しております。ぜひご参考になさってください。

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