パロマ ビルトインガスコンロの特徴とおすすめ機種

パロマのビルトインガスコンロの特徴

二大メーカーのリンナイ、ノーリツと比較すると、パロマのビルトインコンロは少し地味な存在です。メーカー独自の機能が少ないからかもしれません。

ハイパーガラスコート

パロマ独自の天板素材で、強度のあるホーロー鋼板の上に、カラーコート、クリアコートという二層のガラスコートを重ねて、ガラスのような見た目を実現しているようです。

ホーロー鋼板にガラスコートを重ねるのは、リンナイのマイトーンに採用されているパールクリスタル天板と同じですね。その意味では、パロマ独自の天板素材ではないのもしれません。

ただ、このハイパーガラスコートの強度をアピールするためのデモンストレーションは強烈です。展示会で何回か見たことがあるのですが、天板の上に透明の筒を立てて、その上から野球のボールくらいの大きさの鉄球を落とします。ガラストップ天板であれば確実に割れますが、ハイパーガラスコート天板では、鉄球が落ちた瞬間にゴンッという大きな鈍い音がして、天板が割れるどころか、鉄球の方がはじかれてしまいました。

このデモンストレーションは印象的でした。ガスコンロの天板の強度は、パロマのハイパーガラスコートが一番かもしれません。

ラ・クック

ラ・クックはグリル専用の調理器具です。焼き網で魚を焼くと、焼き網や受け皿、グリル庫内の掃除が大変ですが、ラ・クックは蓋が付いていて、蓋を閉じた状態でさんまを焼くこともできるそうです。

蓋があれば脂も飛び散らないので、グリルは汚れませんね。

レシピを見ると、ハンバーグやハーブチキン、えびのグリル焼き、さんまの塩焼きなど、焼き料理が得意なようです。用途としては、リンナイのココットや、ノーリツのプレートパンに近いような気がします。ココットは蓋がありますが食材に火を通すための穴が空いていますし、プレートパンは浅型で蓋もないので、味は置いておいて、汚れにくさやお手入れのしやすさでは、ラ・クックがリードしています。

ただ一点気になるのは、ラ・クックのキャッチコピーの『グリル新革命』。

リンナイがフラッグシップ機のデリシアを発売し、ココットとココットダッチオーブンを使ってグリルの活用を提案したのが2014年8月。

ノーリツが、先進的すぎるスマートコンロで、グリルの焼き網をなくしてしまい、プレートパンとキャセロールで手軽にグリル調理を楽しむマルチグリルを提案したのが、2014年9月。

ラ・クックは2015年9月に発売。リンナイ、ノーリツのおよそ一年遅れなので、本当に新革命なのかな?と少し疑問に思いました。いい商品は、キャッチーにアピールしなくても消費者に分かってもらえるのではないかと思います・・・。

おすすめの機種

パロマのビルトインガスコンロの中で、個人的におすすめだと思う機種です。

エントリーモデル:スタンダードシリーズ

定価はオープン価格ですが、各機種の販売価格を調べる限りでは、パロマのビルトインガスコンロの中で最安機種のようです。

スタンダードシリーズには、以下の3機種があります。

  • PD-N33系(PD-N33-R/L、PD-N33V-R/L)
  • PD-N33A系(PD-N33A-R/L、PD-33AV-R/L)
  • PD-N33WP系(PD-N33WP-R/L、PD-N33WPV-R/L)

PD-N33系、PD-N33A系は、最安コンロの定番の黒いホーロー天板です。上位機種のPD-N33WP系は、プラチナカラートップという天板でなのですが、これも調べてみるとホーローのようです。実機を見たことがないのでわかりませんが、「プラチナカラー」とありますので、通常のホーロー天板と色合いが違うのかもしれません。

スタンダードシリーズは最安コンロとしては珍しく、コンロ前面の色を「黒」「シルバー」の2タイプから選べます。色は好みがあるかと思いますが、シルバーはキッチンが明るく見えるのでいいですね。ベーシックグレード以上になると、前面がシルバーのコンロがほとんどなので、エントリーモデルの最安機種で選べるのは少しお得感があります。

ダブル高火力ではないため、高火力バーナーを左右のどちらかにするか、選ぶ必要があります。エントリーモデルでダブル高火力のガスコンロは、今のところリンナイのメタルトップだけのようです。左右どちらのバーナーでも高火力からトロ火まで使えるので、エントリーモデルの機種でダブル高火力を使いたい方はリンナイのメタルトップがおすすめです。

エントリーモデルのスタンダードシリーズも、全てのバーナーにSIセンサー(安全装置)が搭載されています。ただ、法律や、ガスコンロ業界で定めた安全基準がありますので、リンナイ、ノーリツ、パロマともに大きな差はなさそうです。

一番安いPD-N33系は、グリルが水なし片面焼で、その他目立った機能も搭載されていません。

PD-N33A系になると、「コンロタイマー」、「グリルタイマー」が付いています。タイマーを設定して、時間が来るとコンロやグリルのバーナーを自動消火してくれる便利な機能です。さらに、油を一定の温度にキープできる「温度調節機能」、自動でご飯が炊ける「自動炊飯機能」、自動でお湯や麦茶をわかせる「湯わかし機能」まで搭載されています。ただ、グリルはPD-N33系と同じく水なし片面焼きです。

スタンダードシリーズの最上位機種PD-N33WP系は、水なし両面焼きグリルになります。魚をグリルで焼く時に、水はりが不要で、魚をひっくり返す必要もありません。グリルをよく使う方は、水なし片面焼きグリルのPD-N33系よりも、水なし両面焼きグリルのPD-N33WP系がおすすめです。

ベーシックグレード:セレクションシリーズ

パロマのセレクションシリーズの特徴として、天板素材を「ハイパーガラスコート」「ガラストップ」の2種類から選べます。そして、コンロ前面の色も「シルバー」、「ブラック」の2種類があり、天板幅も「75cm」、「60cm」から選べます。商品名の通り、色々なガスコンロから選べるシリーズとなっています。

2種類の天板素材ですが、パロマ独自の「ハイパーガラスコート」が5色(クリアパールブラック、クリアパールダークグレー、クリアパールホワイト、クリアパールピンク、ティアラシルバー)で、「ガラストップ」は1色(エレガントブラック)です。カラーラインナップを見るだけでも、パロマがハイパーガラスコートをおしていることが分かります。

ベーシックグレードなのに、グリル専用調理器具の「ラ・クック(別売)」や「シンプルダッチオーブン(別売)」を使えるのはとてもいいですね。リンナイやノーリツのガスコンロですと、ココットやプレートパン、ダッチオーブンを使いたい場合、価格の高い機種になります。グリルで色々と料理をしたいけど、あまり高いコンロは買えない、という方は、セレクションシリーズを選択肢にいれてみてもよいかもしれません。

ワイドグリルの「らくグリル」を採用しているので、通常のグリルよりも少し多く食材を調理することができます。セレクションシリーズはグリル機能がとても充実しているのですが、魚を自動で焼いてくれるオートグリル機能はついていません。ベーシックグレードでオートグリル機能を搭載しているコンロには、リンナイ「マイトーン」、ノーリツ「ファミ」があります。「ラ・クック」や「シンプルダッチオーブン」でグリル料理を楽しむのならセレクションシリーズ、オートグリルで魚を毎日手軽に焼きたいのならマイトーンやファミ、というように、グリルの使い方によって選ぶ機種が変わってくるように思います。

また、セレクションシリーズはダブル高火力ではなく、高火力バーナーを左右いずれか選ぶ必要があります。同じくベーシックグレードのリンナイ「マイトーン」、ノーリツ「ファミ」ともにダブル高火力なので、ここは完全に負けています。

「ラ・クック」が使えるのは魅力的なのですが、ダブル高火力とオートグリルという二つの主要機能が搭載されていないので、販売価格が圧倒的に安いなどのメリットがなければ、リンナイ「マイトーン」かノーリツ「ファミ」の方がいいかなと個人的には思います。

ミドルグレード:フェイシス

フェイシスの天板素材も「ハイパーガラスコートトップ」、「ガラストップ」の2種類から選べます。ハイパーガラストップコートは天板のふちがないフレームレス、ガラストップには天板のふちがあります。同じフェイシスでも、天板の素材で見た目が変わります。

ミドルグレードのコンロになると、ノーリツ「ピアット」のように、ごとくを「ステンレスごとく」、「ホーローごとく」から選べる機種もあるのですが、フェイシスは「ホーローごとく」です。ただ、ステンレスごとくは見た目高級感があるのですが、すぐに焼色がついてしまい、最初のピカピカな姿を保つのが難しいです。焼色がつくことで味が出るようにも思うのですが、せっかくのステンレスなのに焼色が付くのが気になったり、よほどステンレスにこだわりがなければ、ホーローごとくで問題はないかと思います。

セレクションシリーズとの大きな違いは、コンロ前面の操作部です。セレクションシリーズは昔ながらの形をしていますが、フェイシスはコンロの点火や火加減を調節をまん丸のボタンでやります。ボタンを押すと火がついて、ボタンを左右に回すと火加減が調節できます。コンロを使っていない時は、ボタンがしまわれてほぼ平坦になりますので、見た目がすっきりします。

あと、小さな違いなのですが、フェイシスの点火ボタンは、右に3つ、左に1つ配置されています。この配置は、ハイグレードのリンナイ デリシア、ノーリツ プログレと同じです。ちなみにミドルグレードのリンナイ リッセ、ノーリツ ピアットは、右に2つ、左に2つの配置です。本当にちょっとしたことなのですが、ハイグレードのコンロと同じデザインということで、少しだけ優越感にひたることができます。

さすがにミドルグレードのコンロということもあり、ダブル高火力バーナーやオートグリルも搭載しています。リンナイ、ノーリツはオートグリルという機能名なのですが、パロマはオートメニュー機能という名称です。機能は同じなのですが、ちょっと紛らわしいですね。機能名はできれば統一してほしいです。

レンジフード連動機能も付いています。これは、コンロ連動機能のついたレンジフードがないと機能しません。コンロ、レンジフードのいずれも連動タイプの場合は、コンロを点火するとレンジフードが動き出して、コンロの火を消すと自動でレンジフードが止まります。ですが、ここまでくると贅沢機能といえます。レンジフードくらいは自分でOn/Offした方がいいんじゃないかな、と思いますが、一度使うと当たり前になってしまうのかもしれませんね。

フェイシスの自動炊飯機能には、「炊飯」「おかゆ」の他に「炊き込み」モードもあります。あと、「煮もの機能」もあるのですが、これは自動で煮ものを作ってくれる機能ではなく、タイマー設定(煮ものなので時間は長め)をすると、設定した時間の間、火力を調節して焦げ付かないように煮込んでくれるという機能のようです。

セレクションシリーズと同じく、フェイシスでも、ラ・クックやシンプルダッチオーブンが使えます。

ハイグレード:クレア

ハイグレードのクレアの天板素材も「ハイパーガラスコートトップ」、「ガラストップ」の2種類から選べます。フェイシスと違って、ガラストップでもふちなしのフレームレスです。クレアのごとくは、天板がシルバー(グレー)の機種は「ステンレスごとく」、天板が黒の機種は「ホーローごとく」です。

フェイシスの前面は樹脂ですが、クレアの前面はステンレスなので、この辺りの違いに高級感を感じる方もいるかと思います。パロマだけでなく、リンナイもノーリツも、ハイグレード機種の前面はステンレスが多いです。

クレアには、「crea B.R」という尖ったデザインの機種があります。渋めの赤と黒がかっこいいですね。海外製のガスコンロみたいです。ガスコンロは落ち着いた(無難な)デザイン・色使いが多いので、crea B.Rのように洒落たデザインのコンロがもっと増えてほしいです。

クレアは、グリルを引き出すための取っ手が上部についています。取っ手は下についているのが一般的なので、珍しいですね。この「安心らくグリル」はかがまなくてもラクな姿勢でグリルを引き出せるユニバーサルデザインとのことです。

コンロやグリルの機能は、クレアとフェイシスではほとんど違いがありません。

一点違いがあるとすれば、フェイシスやセレクションシリーズでもシンプルダッチオーブン(PGD-5)が使えるのですが、クレアはこのシンプルダッチオーブンだけでなく、南部鉄器製のダッチオーブン(PGD-3)も使えます。この南部鉄器製のダッチオーブンの重さは約4kg。シンプルダッチオーブンは約1.3kg、リンナイのココットダッチオーブンは約1.7kg。南部鉄器を使っているだけあって重さがありますので、取り扱いは少し大変です。その分、自宅のガスコンロでも本格的なダッチオーブン料理を楽しめます。

クレアとフェイシスの大きな違いは、デザインと、本格的なダッチオーブンを使えるかどうか。価格を踏まえつつ、この二点の違いに絞って検討されてみてはいかがででしょうか。

まとめ

パロマだけでなく、リンナイやノーリツのガスコンロもいいところがあります。『ガスコンロのおすすめメーカーは?』、『リンナイ ビルトインガスコンロの特徴とおすすめ機種』、『ノーリツ ビルトインガスコンロの特徴とおすすめ機種』などの関連記事も宜しければご覧ください。

ガスコンロは機種が多くて、とても迷うかと思いますが、ぜひ自分に合う機種を見つけてみてください。

ガスコンロを交換する前に>

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