TOTOの普及型トイレ「ピュアレストQR」

TOTOの「ピュアレストQR」は、便器とタンクの組み合わせセットで、TOTOトイレを代表する商品の一つです。

大洗浄4.8Lの節水型トイレで、陶器表面は100万分の1mm単位にツルツルになるセフィオンテクト加工、便器のフチ裏がないフチなし形状で掃除もしやすいです。価格は比較的安価ですが、便器・タンクの性能(清掃性や防汚性、洗浄能力)が高く、上位機種と比較しても見劣りしません。

また、タンクレストイレや一体型トイレと異なり、便座が別売りのため、価格や機能を比較しながら、自分に合ったウォシュレットを自由に選ぶことができます。

ピュアレストQRとは

商品名:ピュアレストQR
種類:組み合わせ型トイレ(便座は別売り)
メーカー:TOTO
希望小売価格(税別):84,100円~
発売日:2015年2月

ピュアレストQRの位置付け

TOTOのトイレ商品ラインナップの中で、ピュアレストQRは、ベーシックの位置付けとなります。

ピュアレストQRは、便器とタンクのシンプルなセットで、グレード設定はありません。便座が別売りなので、普通便座であればかなり安く上がりますし、高機能の最上位ウォシュレットを付ければ、タンクレストイレの価格に近づくこともあります。

ピュアレストQRのライバル商品

弟分のピュアレストEX

TOTOの組み合わせ便器は、標準的なピュアレストQR、丸いタンクが可愛らしいピュアレストEX、公団や古いマンション・狭い場所でのリフォームに適するピュアレストMRの3つがあります。通称、ピュアレスト3兄弟です。

誰が兄貴かは諸説ありますが、QR、EX、MRの順番がオーソドックスでしょう。今までは兄貴のQRが安くて高性能なトイレとして人気を博していましたが、最近、ピュアレストシリーズの生みの親であるTOTOは、QRではなく、弟分のEXを全面的に露出させてきています。TOTOのホームページでも、レストルームカタログでも、組み合わせ便器の代表例として、ピュアレストEXが掲載されています。

ピュアレストQRとEXの違いは大きく2点。

・タンクの形が異なる(QRはスクエア、EXは楕円形)
・EXの便器には側面の凹凸を隠すサイドカバーが付いている(QRにはない)

この違いで、希望小売価格ベースで1万円以上、EXの方が高くなります。また、各社の割引率もEXの方が渋いです。実用性だけを考えればピュアレストQRで全く問題ないです。「楕円形のタンクが可愛くてよい、サイドカバーも付いていた方がデザイン的にすっきりするし、ほこりもたまらなくて良い」という方は、EXがいいと思います。

宿命のライバル。LIXIL/INAXのアメージュZ便器

TOTOピュアレストQRの宿命のライバルといえば、LIXIL/INAXのアメージュZ便器です。陶器表面のツルツルさではTOTOセフィオンテクトに劣るものの、アメージュZの陶器にはISO22196に準拠した抗菌性を有するハイパーキラミック加工がされています。また、水垢防止効果のあるプロガードというコーティングもオプションで選択できます。

大洗浄5L、陶器の抗菌・防汚加工のハイパーキラミック&プロガードで、ピュアレストQRの性能に負けず劣らずのアメージュZですが、QRよりも安く販売されていることが多いので、価格面だとアメージュZが優位です。

アメージュZ便器もQRと同じくフチ裏の洗浄穴は無いのですが、QRと比較すると掃除の際に手が入れにくい感がありました。これを完全に改善した新機種として、完全にフチ裏がない「アメージュZ便器 フチレスタイプ」が登場したことで、価格の安さだけでなく、機能・性能面でも、ピュアレストQRと甲乙付け難い存在となりました。

新たな強敵。パナソニックのアラウーノV

組み合わせ便器といえば、TOTO ピュアレストQR vs LIXIL/INAX アメージュZ便器という構図が続いてましたが、パナソニックのアラウーノVが新たなライバルとして存在感を増してきています。

アラウーノVは陶器ではなく、有機ガラス系新素材という特殊な樹脂で作られています。有機ガラス系新素材は、パナソニックが独自に開発した、陶器よりも割れにくく、水垢も付きにくい素材です。メリットだけでなく、お手入れの点などで若干気をつけるべき所もありますので、『アラウーノの有機ガラス系新素材を評価してみた』にまとめました。宜しければご覧ください。

アラウーノVは大洗浄4.6L、小洗浄3.0Lと、ピュアレストQRよりも若干節水力が高く、便座もアラウーノV専用便座(暖房便座1種類、専用トワレ3種類)から選べます。更に裏ワザ(?)として、専用便座以外、例えばTOTOのウォシュレットアプリコットなども組み合わせできるので、選択肢が広がる機種です。詳細は、『コスパ抜群!個性派タンクレストイレ「アラウーノV」』をご覧ください。

ピュアレストQRの特徴

定番で飽きの来ないデザイン。

組み合わせ便器としてオーソドックスで飽きの来ないデザインです。ピュアレストQRのタンクの横幅は、便座・ウォシュレットの横幅に近く、一体感があります。

LIXIL/INAXのアメージュZのタンクは、もう少し横幅がコンパクトです。また、上位機種のTOTOピュアレストEXはタンクが楕円形です。どれが優れているということではなく、ここはデザインの好みで選びましょう。

便器側面のくぼみが、気になるか?

便器側面後方にはくぼみがあります。ここにホコリが溜まると掃除が若干面倒なのと、凹凸のあるデザインが気になる人もいるかと思います。そのような方は、サイドカバーが付いているピュアレストEXや、アメージュZ便器フチレスタイプがおすすめです。

くぼみが気にならない方は、よりお求めやすい価格のピュアレストQR、アメージュZ便器一般タイプがおすすめです。

この価格にして、節水力は高め。

ピュアレストQRの洗浄水量は、大4.8L、小3.6Lで、TOTOの最新商品ラインナップの中では標準的な節水力の節水型トイレです。

TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」のように、大3.8L(※床排水モデルの場合)という超節水トイレもありますが、定価で軽く30万円を超えます。ピュアレストQRは価格が安めの割に、節水力が高いので、コストパフォーマンスの観点でお得といえます。

尚、便座にウォシュレットアプリコット、S1、S2を選ぶと、男子小用時や掃除などでペーパーを流さない時により少ない水で流せる「eco小(3.4L)」洗浄も使えます。

TOTO特許技術「セフィオンテクト&フチなし形状」を標準装備

ピュアレストQRに限らず、最新のTOTOトイレ商品ラインナップには「セフィオンテクト」と「フチなし形状」が標準搭載されています。いずれもTOTOが特許を取得する独自技術です。

セフィオンテクトは陶器表面を100万分の1mm単位でツルツルにする加工技術で、汚れを付きにくく、落ちやすくします。表面の滑らかさでは他社の追随を許しません。一方、抗菌性や水垢耐性については公開されているデータがないため、TOTOのセフィオンテクト便器が最も汚れにくい、とも言い切れません。この辺りは『TOTOの便器防汚技術「セフィオンテクト」の実力は?』に詳しくまとめてありますので、宜しければご覧ください。

TOTOが特許を取得しているフチなし形状は、便器ボウルをぐるりと水を回し流して洗浄する「トルネード洗浄」方式により、便器のフチ裏にあった洗浄穴が無くし、フチはあるものの、フチ裏に手を入れてさっと拭けるので、掃除が劇的にラクになります。

LIXIL/INAXの「汚れカット形状」、パナソニック アラウーノの「ひとふき形状」も、このTOTOのフチなし形状に似ているのですが、LIXIL/INAXはTOTOと比較すると手が入りにくいような気がします。

尚、フチ裏の掃除自体が面倒な方は、まったくフチのない、LIXIL/INAXの「アメージュZ便器(フチレスタイプ)」もおすすめです。

結局はウォシュレット選びが大事

ピュアレストQRに限らずですが、便器・タンクセットの組み合わせ便器は、別売りの便座にどのウォシュレットを選ぶかが、見た目や使い勝手を決める上で大事なポイントとなります。

ピュアレストQRの仕様、スペック

グレード展開

ピュアレストQRは、便器とタンクのシンプルなセットなので、グレード設定はありません。

カラーラインナップ

ピュアレストQRのカラーバリエーションは4色あります。

・パステルアイボリー(色品番:SC1)
・ホワイト(色品番:NW1)
・パステルピンク(色品番:SR2)※受注生産色
・ホワイトグレー(色品番:BB7)※受注生産色

対応排水芯

まずは、自宅のトイレの排水芯を確認しましょう。

自宅のトイレが「床排水」の場合

ピュアレストQRは、床排水200mm、305~540mmに対応しています。

INAXカスカディーナが設置されている床排水120mmには、ピュアレストQRは対応していません。床排水120mmに対応した機種(例.TOTO ネオレスト、LIXIL/INAX アメージュZ、パナソニック アラウーノVなど)を検討しましょう。

自宅のトイレが「壁排水」の場合

ピュアレストQRは、壁排水120mmに対応しています。

古いマンションや公団に多い壁排水155mmには、ピュアレストQRは対応していません。壁排水155mmに対応した機種(例.TOTO ピュアレストEX、TOTO ピュアレストMRなど)を検討しましょう。

本体寸法

ピュアレストQRの本体寸法は、次の通りです。

本体寸法(幅×奥行×高さ)
445mm×772mm×1018mm(手洗いありの場合)
445mm×771mm×878mm(手洗いなしの場合)

ピュアレストEXとほぼ同じサイズです。

ピュアレストMRは約11cm、LIXIL/INAXのアメージュZ便器は約6cm、横幅がコンパクトです。コンパクトなトイレを検討されている方は、この2機種もおすすめです。

洗浄水量

ピュアレストQRの洗浄水量は、大洗浄4.8L、小洗浄3.6Lで、節水型トイレです。

電気代の目安

ピュアレストQRは、便座別売りの組み合わせ型トイレとなります。取り付けするウォシュレット、暖房便座によって電気代が異なります。

ピュアレストQRの実勢価格

「ピュアレストQR 床排水200mm 手洗付 色品番:SC1(パステルアイボリー)」で、ネット通販各社の実勢価格(2015年8月時点)を調べてみました。品番:CS230B+SH231BA、希望小売価格:89,600円(税別)。

社名 商品販売価格(税別) 割引率
A社 31,342円 65%OFF
B社 31,509円 64%OFF
C社 40,320円 55%OFF
D社 44,800円 50%OFF
E社 44,800円 50%OFF

※上記は便器・タンクのみの価格です。便座は別売りで、上記価格には含まれていませんのでご注意ください。

ピュアレストQRの販売価格は、各社かなりバラツキがあります。実勢価格は常に変動しますが、ネットで商品のみを購入する場合、50~60%OFFを目安に探すとよいと思います。商品販売がメインのネット通販各社は総じて割引率が高く、工事まで対応してくれるリフォーム会社や水道工務店は割引率が低くなる傾向にあります。上記は、ネット通販各社の実勢価格となります。

ピュアレストQRの口コミ・評判

ピュアレストQRの口コミ、評判がいくつかありましたので、ご紹介させていただきます。
(※あくまで匿名でのネット上の投稿なので、参考程度にとどめた方がいいとは思います。一番確実なのは、メーカーショールームで、自分の目で実機を見て触ることです)

・トルネード洗浄が静か
・便器のフチ周りの掃除がしやすい
・洗浄した時に、おしりにおつりがハネてくることがある
・水たまり面のまわりがフラットなので、立ち小便をすると跳ねることがある

まとめ

TOTOの定番トイレ「ピュアレストQR」ですが、TOTOに限らず各メーカーが、タンクレストイレや、ピュアレストEXなどの高単価の機種に力点をシフトしていることから、カタログやメーカーショールームでの露出は少なくなってきています。それでも、オーソドックスなデザイン、セフィオンテクトやフチなし形状、大洗浄4.8Lの節水力を持ちあわせていながら、定価・実勢価格ともに安いので、コストパフォーマンスが魅力です。そして、組み合わせ便器の特徴として、予算を踏まえながら、高機能のウォシュレットから数千円程度の普通便座まで選ぶことができます。

ピュアレストQRをはじめとするTOTOトイレ(便器)の特徴や選び方については、『TOTOトイレ(便器)の特徴と選び方』にまとめています。宜しければご覧になってください。

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