トイレリフォームの手順と流れ

トイレリフォームの基本的な手順と流れをご紹介します。

商品を選ぶ

まずはトイレメーカーのホームページから

車や時計を買う時と同じように、トイレを買う時にも、まずはどんなメーカーがあるのかを調べておきましょう。メーカーによって、商品ラインナップ、デザイン、素材、機能、価格帯などが異なります。

手っ取り早いのは、まずは各メーカーのホームページを見ることです。時間のある時にざっと見てみましょう。

そして、各メーカーのホームページから、トイレカタログの請求ができます。カタログには最新トイレラインナップの情報が満載しているので、タダですし、ぜひ請求しておきましょう。

トイレ(便器)メーカーの比較&ランキング』というページもありますので、よろしければご覧ください。

カタログを読み込む

メーカーカタログが届いたら、読み込んでみましょう。

カタログには仕上がりイメージの写真が盛りだくさんなので、リフォーム後をイメージしながら、楽しんで読むことができると思います。ただ、メーカーのカタログにある写真は、あくまで「イメージ」です。実際にはこんなにきれいには仕上がらないので、あまり理想を高く持たない方がいいかもしれません。

気になる商品をいくつかピックアップ

メーカーホームページとカタログで、最新トイレを知った後は、気になる商品をいくつかピックアップしてみましょう。

・価格帯で選ぶ

・デザインで選ぶ

・タイプ・形状で選ぶ

・機能で選ぶ

・排水タイプで選ぶ

おおよそ、上記のいずれか、または複数の条件で、商品を絞り込んでいくことになると思います。

ちなみに「排水タイプで選ぶ」だけが、トイレ特有の選び方となります。トイレの排水タイプは大きく、「床排水」「壁排水」の2タイプがあり、それぞれ床か壁から排水管が立ち上がっています。その排水管の位置によって、設置できるトイレが異なります。

どれだけ時間をかけて商品を選んでも、その商品が排水タイプの問題で設置ができない可能性もありますので、排水タイプで設置可能な商品を前もって調べておくことをおすすめします。

» 自宅のトイレ(便器)は、床排水?壁排水?

メーカーショールームで実機を見る

これ、とても重要です。カタログやネットの情報(このブログもそうです)だけを信じて、何万〜数十万円もする商品を選ぶのはオススメしません。

あと、リフォーム会社の営業トークに乗るのも止めましょう。彼ら、彼女らは、そんなにトイレのことを知らないです(もちろん私もです・・)。カタログやメーカーのホームページを読み込んだり、それこそお客様と同じようにメーカーショールームで実機を見て、知識をつけてますが、結局はその程度です。

営業に聞くべき質問は、「自宅で使っているトイレは何?」です。自分で使っているトイレを勧めてくる営業は、少し信用してもいいと思います。お客様にトイレの交換を勧めておきながら、自分は10年20年前の古いトイレを使っている営業だとしたら、論外ですね。安い買い物ではないので、商品選びを業者の営業に任せず、主導権を常に自分が持っておくことが肝要です。

カタログのイメージと、実機ですが、結構違ったりします。メーカーはいいことばかりカタログに載せてますが、実機を見ると「え?こんな感じなの?」ということが発見できます。便器・タンクの素材感/質感や、お手入れのしやすさなど、実機を触り倒すことで、わかってくる所があります。あと、座りごこち。実際に便座に座ると、各メーカー・商品によって座りごこちに違いがあることも分かります。

メーカーショールームに行く時は、事前予約してスタッフの案内をつけてもらうことをオススメします。事前予約しなくても商品を自由に見れますし、その方が気軽なのですが、メーカーショールームのスタッフは知識のある人が結構いたりします。自社のショールームで、自社の商品を説明できないとまずいので、各メーカーとも、ショールームスタッフの教育にはかなり力を入れています。

リフォーム屋の営業は売ってなんぼですから、得意な商品、利益の稼げる商品を勧めてきますが、メーカーショールームは商品の販売を行っていないので、売りつけられる心配がありません。安心して、納得いくまで質問してみてください。

ネットで実勢価格を調べる

メーカーのホームページ、カタログ、ショールームで、ある程度欲しい商品を絞り込んだら、ネットで実勢価格を調べてみましょう。

注意点としては、ネット通販店は商品販売のみで工事までやらない店舗が大半で、営業の人件費などのコストも不要なため、リフォーム店と比べると「販売価格が安い」傾向にあります。「ネットの会社がこんなに安いから、お宅も安くしろ!」などとリフォーム会社の営業に詰め寄ると、100%確実に面倒な客として認識されますので、注意が必要です。

メーカーとしても、高級品であるタンクレストイレを激安価格で売りたくはないので、量産型の組み合わせ便器では、割引率が大分違います。ここでは、商品別に、大体の金額感がつかめればOKです。

トイレリフォームの工事範囲を検討する

トイレ(便器・ウォシュレット)の交換

便器・ウォシュレットだけを交換するという、一番シンプルな工事です。通常の洋式トイレから洋式トイレへの交換であれば、業者によりますが、交換工事費も30,000〜40,000円程度で済むことがほとんどです。

トイレの床張替え

トイレを10年、20年使っていると、便器の設置跡やしみがクッションフロアやフローリングに残ってしまうことがあります。トイレの床の汚れや臭いが気になる場合は、トイレ交換と同時に床の張替え工事を行ってもよいかもしれません。

既存のトイレの床材がクッションフロア(ビニール系のシートで耐水性に優れる素材)の場合、同じくクッションフロアに張り替えるのが一般的です。張替えは1万円台の格安業者から、3,4万円する業者まであり、ピンきりといった感じです。トイレの交換(水まわりの設備工事)と、床張替え(内装工事)では必要となる技術が異なるので、水まわりの職人と、内装の職人をそれぞれ手配する業者は工事費の設定を高くせざるを得ないのでしょう。

トイレの床材は、クッションフロア以外にも、フローリング、タイル、フロアタイル(Pタイル)、セラミックタイルなど様々ありますが、材料・工事費ともに高くなり、対応できる業者も少なくなることから、基本的にはクッションフロアを選ぶのが良いかと思います。

トイレの壁紙・クロスの張替え

トイレの床張替えを検討されている方は、壁紙の張替えも一緒に検討されると良いかと思います。トイレ交換後に壁紙だけを張り替えることもできますが、内装職人に床・壁紙ともに一緒に発注した方が、バラバラのタイミングでやるよりも結果として費用を安く抑えられます。工事費は4〜5万円台の所が多いようです。結構高いですね・・・。

「生のり付き壁紙」や「シール壁紙」といったDIY向けの壁紙もあるので、好みの壁紙を買ってDIYで張替え(上貼り)するのもありかなとも思います。

手洗器の設置、交換

既にトイレに手洗器が設置されている場合は、シンプルに交換を検討する形になります。厄介なのが、「手洗器の新設」です。

よくあるケースが、便器とタンクのセット(組み合わせ便器)が設置されており、タンクの手洗いを使っていた方が、タンクレストイレに交換する場合です。タンクレストイレには手洗器が付いていないので、用を足した後は洗面所で手を洗うことになります。トイレと洗面所が隣接していればまだマシですが、離れている場合などは、「トイレ内に手洗器がほしい!」となります。

ただ、手洗器の新設は大掛かりな工事となります。手洗器の蛇口から水を出すための給水管、排水を流すための排水管を、新たに立ちあげなければならないからです。お金もかかりますし、工期も長くなります。それでもタンクレストイレと手洗器を付けたい、という方は、タンクレストイレの給水・排水を分岐させて専用の手洗器を設置できる「システムトイレ」を検討されてみてもよいかもしれません。こちらも通常のトイレと比べると工事費は高くなりますが、手洗器を新設するよりはマシだと思います。

キャビネットの設置、交換

トイレメーカーもキャビネットを出していますが、寸法さえ合えば、気に入ったキャビネットを別途購入して、後で自分で設置してもいいと思います。手先が器用な方なら、自作で作るのもありですね。

トイレアクセサリーの設置、交換

意外と軽視されがちなのが、紙巻器(トイレットペーパーホルダー)、タオル掛けなどのトイレアクセサリーです。特に床張替え、壁紙張替えで、全面的にトイレをリフォームする場合は、トイレアクセサリーを新しいものに替えることをオススメします。よくリフォーム業者のホームページでトイレの施工事例がありますが、トイレも床・壁もピカピカなのに、古臭い紙巻器がポツンと残っているのを見ると、少し残念な気がします(後で施主が自分で交換するのかもしれませんが)。

こちらもトイレメーカー品がありますが、自分で好きなアクセサリーを探してもいいと思います。個人的には、Kawajunのアクセサリーがおしゃれで好きです。

トイレリフォーム業者を選ぶ

施主支給か、丸ごと業者に頼むか

知り合いに水まわりの職人さんがいれば、商品だけネットで購入して、工事をその人にお願いする手もあります。これを「施主支給(せしゅしきゅう)」といい、材料(商品)と工事を分離して発注することでコストを抑えます。工務店やリフォーム業者で工事だけを受けている所はほとんどない(売上も工事費だけですし、利益になりませんので)ので、知り合いの職人がいなければ、基本的には材工一式丸ごと業者に頼むしかないと思います。

トイレのDIYの手順を紹介している個人ブログなどもありますが、完全自己責任となりますし、普通に考えたら素人がトイレ工事を自分でやるのは無茶な気がしますので、極力プロにお願いした方がいいと思います。数万円の工事費をケチって、トイレ工事に失敗して階下漏水。下の階への補償で工事費以上にお金がかかった、なんてなったら、目も当てられません。

ここから先は、丸ごと業者に頼む前提で記述していきます。施主支給を検討されている方は、GoogleやYahooで「トイレ 施主支給」などと検索すれば、いくつか情報が出てきますので、そちらを参考にされてはいかがでしょうか。

トイレリフォーム業者を探す

メーカー・商品が決まっている場合は、メーカーショールームで業者を紹介してもらうこともできます。TOTOは「TOTOリモデルクラブ」、LIXILは「LIXILリフォームショップ」、パナソニックは「リファインショップ」というメーカー加盟店です。

ただ、メーカー加盟店だから技術力が高い、サービスが良い、という訳でもありません。加盟料を払って、定期的にメーカーから会報が届いたり、研修に参加したりということはありますが、細かな工事までの指導や監督はメーカーは行いませんので、加盟店だからといってあまり過信しないようにしましょう。

最近多いのは、ネットで探すケースでしょう。「トイレリフォーム」、「トイレリフォーム 業者」、「トイレリフォーム 住んでいる地域」などで検索しているようです。ただ、ネット店舗は一瞬でドロンとなる場合もありますから、会社が実在しているかどうかをしっかりと調べて置いたほうがいいです。本社住所をGoogleマップで調べるのは当たり前のこととして、会社の設立年、従業員数、あと求人情報なども調べておきましょう。営業や職人の求人情報を見るといいと思います。「未経験大歓迎!」と大々的に書いてあったら、ちょっと・・・ですね。

あと、タウンページやiタウンページだと、地元密着の水道屋さんやリフォーム会社を探しやすくなります。ホームセンターや家電量販店は、店舗があるので地域密着のように思えるのですが、基本的には注文をとったら、肝心の工事は地元の小さな工務店や職人に丸投げしますので、どうかな?と思います。

一番確実なのは、友人・知人で満足いくトイレリフォームを経験済みの方がいれば、その方に営業や職人さんを紹介してもらうことです。ネットがいくら普及しても、やはり紹介・口利きに勝るものはありません。

 

見積もりをとり、業者を決め、契約する

候補の業者を2〜3社に絞る

業者によりますが、見積もりは基本的に現地で行います。トイレ室内の寸法や、排水位置、給水位置、床や壁の状態などを確認し、施主の要望もヒアリングしながら、業者が見積もりをします。

また、ネット店舗の場合は、施主がトイレの写真を撮影してメールやフォームで送り、その写真を見て見積もるケースが多いです。

現地見積もりの場合は30分〜1時間程度、立会いが必要となりますし、その場でしつこく営業される可能性もあります。また、ネット店舗でも、デジカメやスマホで写真を撮影して送る手間や、こちらもメールや電話で度々営業が来る可能性があります。

このため、候補の業者を2〜3社に絞って、見積もりを依頼すると良いです。1社だと比較できず、良いのか悪いのかが判断できませんし、たくさんの業者に依頼すると、業者対応だけで疲れてしまいます。ここは重要なポイントです。2〜3社から見積もりをとって、ピンと来なければ、その時点でさらに1〜2社追加すればいいだけの話です。最初から多くの業者に手広く依頼しない方が、結果として効率的に検討することができます。

見積もりをとり、比較し、契約する

候補の業者から見積もりをもらったら、比較してみましょう。分からない用語や言い回しがあったら、ネットで調べたり、業者の営業にきちんと確認しておくことをおすすめします。

業者によっては、「工事当日に追加料金が発生する場合がある」などと見積もりに記載されていることもあります。この場合は、どのような場合にいくらかかるのか、追加料金一覧表などの資料を提示するように契約前に依頼した方がよいです。追加料金の目安も一切説明せず、「実際に工事をしてみないと分からないし、それが当たり前」とごまかす業者は止めておいた方がよいです。

また、保証についてもこのタイミングで確認しておくとよいでしょう。特にマンション(2階以上)でのトイレリフォームの場合は、工事後に万が一水漏れが起きて、最悪階下漏水した場合に、業者が責任を持って対応してくれるのか、確認をしておいた方がよいです。

見積もり内容を比較した上で、最終的に業者を決め、契約します。

工事当日に立ち会う

工事の事前申請

特にマンション、団地などの集合住宅においては、大きな音が出る工事などの場合に、管理会社や管理組合に、事前申請を出さなければならない場合があります。書式や申請方法はマンションによってまちまちで、管理規約で決まっているので、事前に確認しておきましょう。工事日の2〜3週間前には申請が必要という厳しいルールのマンションもあるようですので、業者と工事日を決める前に確認しておいた方がいいかもしれません。

工事の立ち会い

工事の開始から終わりまで、現場で立ち会います。立ち会うといっても、職人さんの後ろで数時間もずっと見ている必要はなく、工事開始のタイミングでの説明や、工事完了後の仕上がりの確認、取扱説明書などの書類の受け取りなどを除けば、居間や部屋にいても問題ありません。職人さんも工事の一部始終をずっと見られていると気が散るでしょうから、その辺りの配慮も必要かと思います。あと、暑い夏には冷たい飲み物、寒い冬にはあたたかい飲み物をさりげなく出して上げるなどの心遣いがあってもいいかもしれませんね。

施主はお客様の立場ではありますが、職人さんと上下関係はなく、対等ですから、職人さんが「この人のためにがんばろう」と思ってもらえるような応対は大切だと思います。一方で、職人さんの態度や仕事に対する姿勢があまりにひどい場合は、営業にクレームを入れるなど、断固とした処置も必要です。工事が完了するまでは気を抜かずにいきましょう。

生まれ変わったピカピカのトイレを使う

工事を終えて、真新しい便器とご対面です。曇り一つないピカピカのトイレを汚すのは忍びないですが、生理現象を催したら、早速使ってみましょう。トイレは眺めるものではなく、使い倒すものですので。

以上、トイレリフォームの基本的な流れをご紹介しました。足りない点、間違っている点もあるかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。

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