都市ガスvsプロパンガス(ガスの種類の違い)

一般家庭で使うガスの種類には、都市ガスとプロパンガスがあります。ここでは、それぞれの特徴を比較をしています。

大手ガス事業者が独占供給する「都市ガス」

都市ガスは、「東京ガス」「大阪ガス」などのガス事業者が、配管によって一般家庭に供給するガスのことをいいます。ガスのカロリー(熱量)によって13種類に分けられていますが、現在は、全国で供給されている都市ガスの99%以上が、高カロリーガスの12A、13Aとなっています。ガスコンロや、ガス給湯器のラベルに「12A/13A用」と書いてあるのがそれです。

都市ガスは、大手ガス事業者が供給地域を独占しているために競争がなく、料金が安いとは言えません。そこで、官主導で、2017年4月より、ガス小売の自由化が予定されています。これにより、新規事業者と安い料金で契約を結べる可能性が出てきます。ただし、つ新規事業者が一からガス管を埋設し、設備を整え、各家庭にガスを供給するのは非常に大変なので、NTTの通信自由化の時と同じように、大手ガス事業者の設備を借りて、新規事業者が販売する、という形になるのではないでしょうか。そうすると、大手ガス事業者が最終的な手綱を握る訳で、そこまで料金も安くはならないかもしれません。

と、ここまで書きましたが、独占供給状態とはいえ、法律上、料金算定方法がしっかりと定められていることもあり、むちゃくちゃに値上げされることはありません。プロパンガスと比べても都市ガスの方が料金が安いです。

自由競争なのに料金が高い「プロパンガス(LPガス)」

プロパンガス(液化石油ガス、LPガス)は、地域ごとに大小様々なプロパンガス屋が存在し、契約したガス屋さんが液化ガスを充填した大きなボンベを設置してくれます。そのボンベから家庭内にガスを供給することで、ガスコンロや給湯器が使えるようになります。先ほどの「12A/13A用」のガス器具は使えません(裏ワザとして、ガス会社に依頼すれば有償で改造してくれますが)。基本的には、「LPG用」とラベル表示されているガス器具を使用します。

ボンベの残量が少なくなると、プロパンガス屋が補充しに来てくれるので、ガスが足りなくなってしまうことは基本的にありません。災害時に都市ガスインフラが止まっても、ボンベの残量分はガスが使えますので、安心感もあります。

プロパンガスのデメリットは、都市ガスと比較した時にガス料金が高いことです。地域や使用条件にもよりますが、1.5から2倍程度高いようです。

これは、法律で一定程度、価格が統制されている都市ガスと違って、プロパンガスは、ガス屋が価格を自由に決められるためです。そして、プロパンガスの特徴として、ボンベにガスを定期的に補充してもらう必要があり、住んでいる地域の周辺にあるプロパンガス屋と契約するのが基本となります。そうすると、プロパンガス屋同士で棲み分けをすれば、競争せずに、都市ガスよりも高いガス料金を設定できます。

ただ最近では、他社のお客さんを積極的に奪いにいくガス屋もいるようです。ガス屋を切り替えることで料金が安くなればいいのですが、最初に安い料金で切り替えさせておいて、後から少しずつ値上げを繰り返す悪質な会社もあるそうです。ネットの掲示板にも要注意の会社が実名で載っています。あくまで掲示板なので参考程度に留めておいてもよいのですが、同じ手口で騙されたと相談する書き込みが多いことからも、ガス屋のセールストークに乗らずに、情報収集して、納得してから切り替えを決めた方がよいかと思います。

ガスコンロを交換する前に >

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